織田裕二が笑顔のラスト「地球に生まれて良かった」の名言締め 世界陸上メインキャスター25年の歴史に幕

[ 2022年7月25日 21:00 ]

俳優の織田裕二
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 世界陸上を中継したTBSのメインキャスターを務めた俳優の織田裕二(54)と中井美穂(57)が、25日放送のTBS「世界陸上オレゴン総集編」に出演。番組最後には、笑顔で陸上に対する熱い思いを伝えた。

 織田と中井は1997年のギリシャ・アテネ世界陸上から13大会連続、現地から熱いエールを送りながらキャスターを務めてきたが、今回のオレゴン大会がメインキャスターとして最後の世界陸上となった。番組の最後、アスリートからのメッセージのVTRが流れた後、まず、中井は「生身の人間の放つ輝き、そして過去の自分を少しでもいいから超えるんだという挑戦、本当に勇気づけてもらいました。織田さんの熱い熱いMCによりまして、本当に助けていただきました。熱い熱い夏は私にとって、遅れてきた青春でもありました」と話した。

 中井に続いて織田は「世の中には、本当にさまざまな魅力あるスポーツはありますけども、かっけっこをしない国や地域はありません。世界陸上には200を超える国や地域から2000人もの、とんでもない超人が集まります。その超人たちに挑む日本代表、甘くないです。でも、あきらめずに先人たちからの反省というバトンを引き継いで、新たな挑戦をやめなければ必ず花開くんだなというのを実感しました」とし「スポーツが持つ興奮、そして厳しさ、それを支える人たち。心が揺さぶられる人間ドラマがここにはありました。25年間、世界陸上に出会えたことに感謝いたしてます。たくさん元気をもらいました。この大会もです。大好きです、世界陸上」と熱い思いを口にした。

 さらに「僕たちは今回で終わりますが、世界陸上はまだまだ続きますよ。来年ブタベスト、そして3年後は東京です。無観客だった東京オリンピック、3年後にコロナも戦争もなく、満員の国立競技場、そこに立つ超人たち、ぜひその目で見てください」と語り、最後は「地球に生まれて良かったー」と締めくくった。

 2007年の大阪大会の男子100メートル決勝でアサファ・パウエル(ジャマイカ)、タイソン・ゲイ(アメリカ)らが競うことに「地球に生まれてよかったー」と話した名言が最後に飛び出した。

 大会第2日の16日(日本時間17日)の中継では、サニブラウンの世界陸上男子100メートルで日本人初の決勝進出を果たしたサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)の快挙を涙を流して伝えた。「長かったですねえ。ケガして今回は間に合わないと思っていました、駄目だろうなあって。なんなんでしょうねえ、あの男は…」と目頭を押さえ「まさか泣かされるとは思わなかったなあ。いやあ、うれしい。凄いですよ、もう男の中の男だと思います」と祝福した。

 熱い情熱、テンションと喜怒哀楽の感情をそのまま乗せて走り続けた25年に幕を閉じた。

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2022年7月25日のニュース