笑福亭銀瓶「大師匠、師匠とも違う『らくだ』を」 23日に2年ぶり独演会

[ 2021年10月6日 13:33 ]

 「第8回笑福亭銀瓶独演会」の開催会見で意気込みを見せる笑福亭銀瓶
Photo By スポニチ

 笑福亭銀瓶(53)は6日、「第8回笑福亭銀瓶独演会」(23日、朝日生命ホール)の開催発表会見を開き、「大師匠の(6代目)松鶴師匠でもない、ウチの(鶴瓶)師匠とも違う、銀瓶の『らくだ』をやります」と意気込みを語った。

 新型コロナ禍で2年ぶりの独演会。2部構成で、銀瓶は1部で「百年目」「らくだ」の2題を演じる。ともに1時間を超えるかという長いお題。「1部は前座なしで長いのを2席。『らくだ』は松鶴師匠の十八番。笑福亭を代表するネタです」と今回、大きな舞台で初めて「らくだ」を演じることになった。

 元々、6代目・笑福亭松鶴さんや、桂米朝さんら大御所が得意としていた大ネタ。銀瓶自身は「自分がやるネタではない。聞くネタ」とずっと思っていた。だが、昨年頃から興味を持ち始めた。キッカケは師匠・笑福亭鶴瓶(69)の17年間を追ったドキュメンタリー映画「バケモン」。鶴瓶が「らくだ」と向き合う姿勢を見て、さらに魅力的な裏話を聞き「自分もやってみよう」と決断。「師匠(鶴瓶)がやり始めた年齢。今、やるべき」と手がけた。

 ジムでのトレーニングでも、筋トレをせず1時間のウォーキングで「らくだ」をネタ繰りした。武庫川の河川敷ではサイクリングしながらブツブツ練習し「楽しかった」とこの2カ月間を振り返った。ただ、豪快だった松鶴さんの1席、師匠・鶴瓶の噺とも違う我流の「らくだ」をやるつもり。「私なりにセリフも加えてます」と大作に挑む構えだ。

 2部ではゲストに俳優の風間杜夫(72)を迎える。10年ほど前に知人の紹介で京都で高座を同席。それ以来、一緒に舞台に上がるようになった。風間は、舞台で落語家の役を演じたことをキッカケに97年から高座に上がり、独演会も開催。「風間さんは俳優。噺家を演じると仰っていた。スピード感あるネタをされる」とPR。名作「蒲田行進曲」で銀四郎役を演じた風間は『銀ちゃん』と呼ばれ、銀瓶と同じ愛称。「どっちも銀ちゃんです」と銀瓶は共演を楽しみにしている。

続きを表示

2021年10月6日のニュース