仲良し?ピリピリ?里見女流4冠「ファンの皆様に喜んでいただければ」 女流ABEMAドラフト秘話公開

[ 2021年10月2日 20:07 ]

「第2回女流ABEMAトーナメント」でリーダーを務める里見香奈女流4冠(左上)、西山朋佳女流3冠(上中)、渡部愛女流三段(右上)、加藤桃子女流三段(左下)、伊藤沙恵女流三段(下中)、山根ことみ女流二段(右下)
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 将棋の早指し女王を決定する「第2回女流ABEMAトーナメント」のチーム編成を決めるドラフト会議が2日、インターネットテレビ局「ABEMA」で放送された。チームリーダーを務める女流棋士6人が選択会議収録後に取材に応じ、チーム構想のウラ話を語った。

 ◆ファンの夢実現! 里見香奈女流4冠チーム(①清水市代女流七段、②里見咲紀女流初段)

 チームのテーマは視聴者目線。「ファンの皆様に喜んでいただければいいなというのと、妹に少しでも棋力向上をという気持ちがあって選びました」。憧れは「渡辺明名人のチーム。雰囲気が良く緻密に戦略をたてられていて、あのようなチームになったらいいな」と瞳を輝かせていた。

 ◆指名理由はまさかの… 西山朋佳女流3冠(①上田初美女流四段、②山口恵梨子女流二段)

 衝撃の指名理由だった。「私が公式戦で一度も勝っていない方々。勉強になると思って選びました」。目指すただひとつの場所に向かって、「上田さんは実力もある方ですし、山口さんは将棋が鋭くフィッシャーへの適正がありそう」と眼光は鋭い。「私は話すのが得意ではないので、普及活動にも熱心で多方面で活躍されている山口さんを獲得できたので大船に乗った気持ち」と自信をみなぎらせていた。

 ◆唯一の心配ごとは…? 山根ことみ女流二段(①塚田恵梨花女流初段、②和田あき女流初段)

 それぞれプライベートでも交流があり「私がリーダーとしての風格を身に着けていないので、一緒に戦っていきたいなと思って指名しました」と理由を明かした。2巡目の和田はクジ引きで獲得。「愛の力ですね」とほほえんだ。唯一の心配ごとは「気が抜けすぎてカメラが回っていることを忘れないようにしないと…」。自然体で頂点を目指す。

 ◆チーム北海道+1 渡部愛女流三段(①中井広恵女流六段、★②内山あや女流二級)

 北海道出身の渡部&中井、英国出身の内山という注目チームが結成された。2巡目は和田を指名も重複の結果、内山に。「若手だけどすごく強い。リラックスして指してほしい」と期待を寄せた。「里見チームとの対決があれば『中井清水戦』というレジェンド対決も見られるのかな。すごく楽しみです」と視聴者目線でも胸を弾ませていた。

 ◆ピリピリ画面越しにも伝わる!? 加藤桃子女流三段(①香川愛生女流四段、②野原未蘭女流初段)

 人気、実力ともにトップクラスの2人を指名。希望通りのタイトル経験者+新鋭18歳の構成になったが「香川さんと私だと割とスパルタになっちゃいそう(笑い)」とニヤリ。「女性同士の戦いで、どうしてもピリピリしてしまうのが画面越しにもハッキリと伝わってしまうと思う。必死に戦うので、チーム力を高めて勝ち上がっていきたい」と闘志を燃やした。

 ◆前回優勝者「責任感じる」 伊藤沙恵女流三段(①石本さくら女流二段、②室谷由紀女流三段)

 伊藤は大阪出身の石本&室谷を指名。「石本さんは近年いろんな棋戦で活躍されている若手。室谷さんはお人柄がすごく明るくて、チーム内の雰囲気を盛り上げて引っ張ってくれると思う」と期待を寄せた。「でもリーダーが勝たないとチームの士気が上がらない。責任を感じています」と前回優勝者としてのプライドをのぞかせた。

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2021年10月2日のニュース