「和製ビヨンセ」TAEKO USENから人気に火 日本語詞が英語に聞こえる「Queen Bee」話題

[ 2021年8月27日 05:30 ]

USENから人気に火が付いたTAEKO
Photo By 提供写真

 有線放送だけで流れていた歌がヒットの兆しを見せている。無名の歌手、TAEKO(29)の「Queen Bee」。7月半ばに有線大手「USEN」で流れ始め、4日付のUSEN週間リクエストチャートで前週の62位から5位へ急浮上。ニッポン放送などでパワープレー(大量オンエア)が決まるなど、ラジオから人気に火がついている。

 ♪黙らせるわあなたのDisやHate…と歌いだす、強い女性を描いたR&Bソング。歌詞をはっきりと歌に乗せず、日本語詞がまるで英語のように聴こえてくるのが最大の特徴だ。

 この新感覚の歌を「まずは耳だけで聴いてもらいたい」と、TAEKOの所属事務所はUSENだけに音源を預けた。するとリスナーの間で「洋楽みたい」「クセになる」などと話題になり、リクエストチャートは最高5位、最新12位を記録。人気を受けニッポン放送は「9月度優秀新人」に選出、bayfmも9月のパワープレーを決定した。

 一方で、TAEKOに関する情報はほとんどなく、関心が高まっていた。公式サイトには写真すら掲載されておらず、ようやく25日にYouTube上で同曲のミュージックビデオ(MV)が公開され、容姿が明らかになったばかりだ。

 TAEKOは18年、米ニューヨーク・アポロシアターのアマチュアナイトで5位になったこともあるダンサー。歌唱力の高さから周囲に歌うことを勧められ、3年前に事務所の門を叩いた。ラジオ業界では「和製ビヨンセ」の呼び声が高く、音楽評論家の富澤一誠氏は「声、歌の力、グルーブ(高揚感)、ダンスの総合力で世界を狙える」と絶賛。同曲を9月1日に配信リリースしデビューするTAEKOは「歌もダンスもパワフル。目標はアジアツアーです」と掲げた。 (飯尾 史彦)

 ◇TAEKO(たえこ)1992年(平4)7月10日生まれ、大阪府出身の29歳。8歳からジャズダンスを習い始め、アクロバット以外はほぼ全てのジャンルを踊れる実力派。プロダンサーを目指しレッスンを積んでいる中で、歌って踊れる歌手を目指し、三浦大知らが属するライジングプロダクションと18年12月に契約。全編英語詞の「I’ll Be There」もUSENだけでオンエア中。

続きを表示

2021年8月27日のニュース