鶴瓶「心に穴」 兄弟子・仁鶴さんの訃報に沈痛も「僕らが笑福亭の看板を背負っていかなきゃ」

[ 2021年8月22日 17:24 ]

落語家の笑福亭鶴瓶
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 落語家、笑福亭鶴瓶(69)が22日放送のニッポン放送「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」(日曜後4・00)に出演。骨髄異形成症候群のため17日に84歳で亡くなった上方落語界の重鎮、笑福亭仁鶴(しょうふくてい・にかく、本名岡本武士=おかもと・たけし)さんを悼んだ。

 鶴瓶と仁鶴さんの師匠は、笑福亭松鶴さん(1986年死去、享年68)。鶴瓶にとって仁鶴さんは兄弟子にあたる。番組で訃報に触れ「僕はあのお兄さん(仁鶴さん)がおったからこの世界を選んだといっても過言ではないんです」と、しみじみ語り、「生きている時に兄さんに(そのことを)言って、怒られましたけど」とポツリ。

 鶴瓶が入門前、仁鶴さんの落語を聞きに行ったところ、その寄席に出ていた松鶴さんに魅了されたという。「お兄さんの市民寄席を見に行ったらうちの師匠が出ていてって。あ、この人(仁鶴さん)の師匠なんだって、その時めっちゃ面白かったんですけど。それでうちの師匠のところに行ったんですよ、市民寄席の楽屋に」と、弟子入りするきっかけを振り返った。

 仁鶴さんには緊張感を持って接していたといい、「電話するの緊張しましたもん。携帯電話ってトンネルに入ったら止まるやん、緊急時に電話した時にね。偉い怒られました」とエピソードを明かしつつ、「僕らが緊張しているだけで、本当は優しいんですよ」と人柄をしのんだ。

 「一時代が本当に去っていったという感じ」と鶴瓶。仁鶴さんの落語は「昔からめちゃくちゃ面白かった」とし、「あの間は無理です。自分は無理ですね」と感服。「すごい人が逝って行ってしまったなって、心にポッカリ穴があいてしまったような感じですけど。僕らが笑福亭の看板を背負っていかなきゃと思いますね」と誓った。

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2021年8月22日のニュース