西川貴教主宰「イナズマロックフェス」今年の開催中止「苦渋の決断」「地域振興に相反」地元から不安の声

[ 2021年8月22日 17:03 ]

歌手の西川貴教
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 新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がる中、9月18~19日に滋賀県草津市の琵琶湖畔で予定されていた西日本最大級の野外音楽フェスティバル「イナズマロックフェス2021」の開催中止が22日、公式サイトで発表された。滋賀県下における急激な感染拡大と県からのイベント開催自粛要請を受けたもの。「地元にお住まいの皆さまからの開催を不安視する声の高まりを考慮し、このままイベントを実施することは、元々の趣旨のひとつである『地域振興』に相反するもの」と判断し「苦渋の決断」を下した。滋賀県出身の歌手・西川貴教(50)が主宰し、2009年にスタート。昨年は初のオンライン開催となった。

 9月18日はゴールデンボンバー、ももいろクローバーZら、9月19日はAKB48らが出演予定だった。

 滋賀県の三日月大造知事と会見した滋賀ふるさと観光大使の西川は「来年2022年9月17、18日を目標に、必ずや皆さんと一緒に笑顔でお会いできるように、また粛々と準備してまいりたいと思います」。昨年のオンライン開催のような代替措置については協議中。「これから協議しながら、何か来年につながるようなものができないか、ギリギリまで模索していければ」とした。

 公式サイトの発表は以下の通り。

 私どもイナズマロックフェス2021実行委員会では、本年度の開催について、感染防止対策の徹底を前提に、これまで地元関係者の皆さんと真摯に検討を重ねてまいりました。しかしながら、今月に入っての滋賀県下における急激な感染拡大と、それに伴う県からのイベント開催自粛要請を受けまして、苦渋の決断ではございますが、今年の「イナズマロックフェス」の開催を断念することとなりました。

 今日に至るまで、なんとか開催まで漕ぎ着けるよう、自治体の皆さま、並びに関係各所と様々な調整を図ってまいりましたが、全国的な感染者数の増加、緊急事態宣言の延長、そして滋賀県へのまん延防止等重点措置の発令などによる、地元にお住まいの皆さまからの開催を不安視する声の高まりを考慮し、このままイベントを実施することは、元々の趣旨のひとつである「地域振興」に相反するものと判断し、このような結論に至りました。

 これまで「イナズマロックフェス2021」の開催を信じて、心待ちにしてくださった皆さま、応援してくださった皆さまに心より感謝申し上げますと共に、深くお詫び申し上げます。

 ご購入いただきましたチケットの払い戻し方法につきましては、この公式サイトにてご案内しておりますので、詳細をご確認くださいますようお願いいたします。

 今は1日も早く感染症の沈静化につとめ、来年こそは笑顔で皆さまとお会いできますことを祈念しております。予断を許さない状況が続いております。くれぐれもご自愛ください。

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