「日本沈没」芸歴67年の石橋蓮司 初の日曜劇場で副総理「楽観主義・自己保身・決断の遅れは大惨事招く」

[ 2021年8月22日 12:00 ]

10月スタートの日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」にレギュラー出演する(左から)杉本哲太、風間杜夫、石橋蓮司(C)TBS
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 俳優の石橋蓮司(80)が10月スタートのTBS日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」(日曜後9・00)に副総理役でレギュラー出演することが22日、発表された。芸歴67年を誇り、数々の作品を彩ってきた名優だが、同局の看板枠・日曜劇場への出演は意外や今回が初。小栗旬(38)演じる主人公の環境省官僚の前に立ちはだかる“最大の壁”となる。

 原作は小松左京による不朽の名作SF小説「日本沈没」。1973年に刊行された翌年にはTBSでテレビドラマ化され、以降も映画・アニメ・漫画など様々な形で語り継がれてきた。

 今回は、原作の中にもある「環境問題」を2021年バージョンとして鮮明に描く。原作に大きくアレンジを加え、舞台は2023年の東京。国家の危機に瀕してなお、一筋の希望の光を見いだすために奮闘する究極の人間ドラマがオリジナルのキャラクター&ストーリーとして展開される。

 脚本は「華麗なる一族」「獣医ドリトル」「LEADERS リーダーズ」などの橋本裕志氏。演出は「インハンド」「ノーサイド・ゲーム」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」などの平野俊一氏ら。撮影は今年春に終了した。

 石橋が演じるのは、副総理・里城弦(さとしろ・げん)役。日本の主張と利益を何よりも最優先する生粋の国粋主義者。与党の最大派閥を率いる守旧派勢力のドンには、弱小派閥出身の東山総理(仲村トオル)。環境省の官僚・天海啓示(小栗)の前に立ちはだかる最も大きな壁となる。

 小栗との共演は18年のNHK大河ドラマ「西郷どん」以来3年ぶり。

 杉本哲太(56)が内閣官房長官役、風間杜夫(72)が経団連会長役を演じる。

 ▼石橋蓮司 今回のドラマの役柄においては、この過酷なコロナ禍の中で、政治家の皆さんが専門家との確執を抱えながら、政治的判断を下していく姿が色々参考になりました。要するに、楽観主義・自己保身・決断の遅れは、大惨事を招くということです。

 ▼東仲恵吾プロデューサー 政財界の実質トップとして非常に重たい最終決定を下していく役どころを、レジェンド俳優である方々に演じていただきました。石橋蓮司さんは主人公がかわいそうになるくらい強大な存在の役を演じていただいたのですが、これは唯一無二の存在感と圧倒的な威圧感をお持ちの石橋さんしかいないと思い、ご出演いただきました。レジェンドたちの重厚感があり、魂のこもった“迫真の芝居”を是非お楽しみください!

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2021年8月22日のニュース