ジャニーズ事務所名誉会長メリー藤島さんが「私がつくっているんです」と明かしたもの

[ 2021年8月17日 17:52 ]

藤島メリー泰子名誉会長
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 ジャニーズ事務所で「たのきんトリオ」「少年隊」などを育成した藤島メリー泰子(ふじしま・めりー・やすこ)名誉会長が14日午前7時35分、肺炎のため都内の病院で死去した。93歳。米国ロサンゼルス市出身。ジャニーズ事務所が17日明らかにした。

 2019年に死去した弟のジャニー喜多川さん(享年87)もそうだったように、所属タレントや部下からは「藤間副社長」「藤島会長」などの肩書付きではなく「メリーさん」と呼ばれ親しまれた。酒落たメガネを愛用し、背筋はいつも真っすぐ伸びて姿勢が良く、リーダーとしての見栄えは抜群だった。

 社長を務めたジャニーさんはスターの発掘、育成やコンサートの演出などプロデューサーとして稀代の才能を発揮。対して副社長だった姉のメリーさんは事務所の経営面や、タレントの管理などマネジャーとしての能力がズバ抜けていた。「名作映画に例えるなら“ゴッドマザー”。ジャニーズ事務所の中でのカリスマ性は抜群だった」と話す芸能関係者もいる。

 表舞台に出ることを避けたジャニーさんとは対照的に、「たのきんトリオ」の全盛期だった1980年代頃までは新聞や雑誌のインタビューにも登場。少年隊の東山紀之(54)の主演舞台などでは会場の入り口に立ち、来場者を出迎えることもあった。

 裁縫が得意で、かつてのインタビューでは「うちのタレントの衣装は私がつくつているんです」と説明。ジャニーズ系アイドルたちのコンサートには欠かせない衣装の「早着替え」もメリーさんのアイデアで、フォーリーブスが一世風靡した1970年代に実用新案を出願していたことも明かしていた。

 ジャニーさんの他界後は、事務所の会長を経て名誉会長を務めていた。社長は2019年からメリーさんの長女、藤島ジュリー景子氏。

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2021年8月17日のニュース