田村正和さん、京都で撮影の合間にたびたび訪れた父の墓 二尊院の住職が悼む

[ 2021年5月20日 05:30 ]

田村正和さん(1996年撮影)
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 先月3日に77歳で亡くなった俳優・田村正和さんの父・阪東妻三郎、兄・田村高廣さんらが眠る田村家の墓がある京都・二尊院(右京区)の住職・羽生田実隆氏(59)は「昨夜、知って驚きました。正和さんはホントに律儀ないい方でした」と惜しんだ。

 京都で撮影の際などにたびたび同所へ墓参りに訪れたという正和さん。「目立つことが好きではない感じの方で、私たちの前にはあまり姿を見せずに帰られ、マネジャーさんがあいさつに来られてました」と振り返った。最後に会ったのは「高廣さんの法要の時だったか。もう何年も前のことです」と明かした。

 田村家の墓は、小倉山の中腹から京都・嵯峨の街を見下ろろす緑一杯の静かな場所に位置する。正和さんは生前、横浜市郊外の公園墓地に墓を用意し、そこに納骨予定。二尊院には「分骨するとは聞いてません」と住職は語った。

 現住職の祖父にあたる先々代住職が「ばんつま」と懇意にしており、現住職の父にあたる先代住職の羽生田寂裕さんも正和さんをよく知っていたが2月に88歳で他界。「同じ年に正和さんも亡くなるとは…」と話した。

 兵庫・宝塚から田村家の墓に手を合わせに訪れた60代女性は、「昨日(訃報を)知ってビックリしました。テレビでお見受けしないので、どこかお悪いのかと思ってましたが…。昭和のイケメンスターがまた1人、いなくなりました」と目を伏せた。また、二尊院近くの土産物店の女性店員は「数年前に来られてました。テレビで観る通り、すてきでカッコイイ方でした。残念ですね」としのんでいた。

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