羽生九段「意外とスムーズに」とホッ! 「第4回ABEMAトーナメント」ドラフト会議

[ 2021年3月27日 21:01 ]

「第4回ABEMAトーナメント」のドラフト会議に臨んだ将棋界のトップ棋士14人
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 将棋の早指し王を決定する「第4回ABEMAトーナメント」のチーム編成を決めるドラフト会議が27日、インターネットテレビ局「ABEMA」で放送された。選択会議収録後、チームリーダーを務めるトップ棋士14人が取材に応じ、チーム構想のウラ話を語った。(その2)

 ◇テーマは「W」?広瀬章人八段チーム(丸山忠久九段・北浜健介八段)

 広瀬は「非常に明確なテーマの元に選びました」の構想のもとに、出身校である早大出身棋士で布陣を組んだ。「丸山九段は元名人。北浜八段は振り飛車党で戦術的にもバランスが取れている」と自信を深めていた。

 ◇“レジェンド”再結成!佐藤康光九段チーム(森内俊之九段・谷川浩司九段)

 佐藤康は「指名しようと思っていました」とキッパリ。“チームレジェンド”を再結成し、再び頂点を狙う。「もう一度チャンスをもらえれば、チャレンジしたいと思っていた。前回準決勝で負けたというところもあったので、その課題をクリアしたい」と今年もベテラン旋風に期待が寄せられる。

 ◇新四段指名!佐藤天彦九段チーム(鈴木大介九段・古賀悠聖四段)

 佐藤天は一門に縁のある2名をセレクト。「古賀くんのお披露目の機会として飛躍へのチャンスを掴んでほしい」と選択の理由を明かした。鈴木九段とは師匠の中田八段と古くからの仲間と言い、「職人肌の振り飛車党。、自分とはタイプが違うが、だからこそ勉強になるし教わることも多い」と構想を語った。

 ◇ドラフト初体験 羽生善治九段チーム(中村太地七段・佐藤紳哉七段)

 初のドラフト会議を終えた羽生は、「想像していたよりもかなりスムーズに終わったなという印象」とホッとした表情を見せた。競合せず意中の2人を指名。「中村さんは指名されていなかったのが意外。佐藤さんはかなりの本格派でサービス精神旺盛」と盤外の活躍にも期待を寄せていた。

 ◇抽選で藤井2冠に勝利!糸谷哲郎八段チーム(山崎隆之八段・服部慎一郎四段)

 2巡目指名の服部は、藤井2冠との競合の末に獲得となった。糸谷は「服部さんには『あっちのチームに置いておいてくれなかったのか』と怒られないように頑張りたい」とガッツポーズ。同門の兄弟子・山崎には「山崎さんは非常に独創的な棋風で力強い玉捌きと空中瓦解しかねない陣形を持たせることが得意な先生」と厚い信頼を寄せていた。
 

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2021年3月27日のニュース