フジ「とくダネ!」5646回で幕 小倉智昭氏「あっという間の22年」妻からの手紙に涙も

[ 2021年3月27日 05:30 ]

キャスターの小倉智昭氏
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 フジテレビの情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」の最終回が26日に放送され、22年の歴史に幕を下ろした。1999年4月1日のスタートから5646回目。MCの小倉智昭氏(73)は番組終了後「あっという間の22年でした」「一度もやめたいと思ったことはありませんでした」などのコメントを寄せた。

 先日、キャスターの辛坊治郎氏(64)から「このあとの目標は?」と聞かれたといい「目標ってないんです。ただ“情報をどうやってお伝えするのか”ということを22年間考えていました。それを一日でも長く続けたいという気持ちがあったので目標を考える余裕もなかった」と吐露。18年11月~19年1月に膀胱(ぼうこう)がんの治療で番組を休んだこともあったが「スタジオに来ると力をもらえて、“今日もマイクの前に立てるんだ”という気持ちになれました」と振り返った。

 番組はスタート当時、日本テレビやTBSの情報番組を相手に苦戦。そんな中、政治、社会、芸能、スポーツという幅広いジャンルに精通する小倉氏は、単に原稿を読むだけでなく独自の意見や視点を提示。辛らつな意見や物おじしない言葉は時に批判を浴びることもあったが「物言うキャスター」として存在感を発揮した。

 01年2月には初の月間1位を獲得。16年7月28日の放送で4452回目の出演を果たし「同一司会者による全国ネットのニュース情報番組」の放送回数最多記録を更新した。

 この日の放送では、サブ司会を務めた女優の菊川怜(43)ら番組ゆかりのタレントやアナウンサーが集合。親友の寺尾聰(73)もサプライズ出演した。妻からの手紙が読み上げられると、小倉氏が涙を浮かべる場面もあった。ラストには、29日にスタートする新番組「めざまし8」に向けて「今まで頑張ってくれたスタッフの大勢が残ります。応援してあげてください」とメッセージ。司会の谷原章介(48)にも「情報番組で初めての司会。私も一人の視聴者として見させてもらいたい」とエールを送った。

 《フジ遠藤社長「お力は甚大」》フジテレビの遠藤龍之介社長はこの日、都内で定例会見を行い、小倉氏にねぎらいの言葉を贈った。「小倉さんのお力は甚大で、今までのキャスター像とは違った斬り口で番組の人気を高めてくれた」と感謝。「小倉さんは希代のキャスター。豊富な知識に裏打ちされたお話は一つの話芸だと思う」と称えた。「これから小倉さんと別な形で仕事をさせていただくこともある。さらなる活躍を期待しています」と今後についても語った。

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2021年3月27日のニュース