藤井2冠ヒヤヒヤ「マズイ…」!?「第4回ABEMAトーナメント」ドラフト会議

[ 2021年3月27日 20:58 ]

「第4回ABEMAトーナメント」のメインビジュアル。左から藤井聡太2冠、永瀬拓 矢王座、羽生善治九段
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 将棋の早指し王を決定する「第4回ABEMAトーナメント」のチーム編成を決めるドラフト会議が27日、インターネットテレビ局「ABEMA」で放送された。選択会議収録後、チームリーダーを務めるトップ棋士14人が取材に応じ、チーム構想のウラ話を語った。(その1)

 ◇「強い人を選んだ」豊島将之竜王チーム(佐々木大地五段・大橋貴洸六段)

 昨年はまさかの予選敗退。豊島は「自分と同世代から下で、強い人を選んだ」とシンプルな言葉で構想を明かした。両名と付き合いは薄いようだが「これから少しづつチームワークを良くしたい」。目標については「予選は抜けたいですね」と柔らかくほほ笑んだ。

 ◇アピール叶った戸辺七段!渡辺明王将チーム(近藤誠也七段・戸辺誠七段)

 前年準優勝だった渡辺は、「ポイントゲッター」と称する近藤を2年連続指名。2巡目は「1回は出てみたいんですよね、と言われた」と戸辺のアピールを買った。この日に決まった14チームを「新顔が多いのが印象的。かなりバラエティーに富んだラインナップじゃないかな」と見渡していた。

 ◇初ドラフトに「マズイ」…藤井聡太2冠チーム(伊藤匠四段・高見泰地七段)

 藤井の構想は「世代の近い方」だった。同じ年の伊藤に続いて、2巡目で服部慎一郎四段を指名も競合の末に高見を獲得。「クジ引きになった時点でちょっとマズイかなという予感はあったんですけど、結果的にこのトーナメントでも実績がある高見七段を獲ることができて良かった」とホッとした表情を見せた。自身4連覇も掛かるが、「優勝を目指せるチームだと思っているので、優勝を目指していきたい」と大きくうなずいた。

 ◇藤井チームに対抗 永瀬拓矢王座チーム(増田康宏六段・屋敷伸之九段)

 前年度優勝チームを率いた永瀬だが、表情は険しい。「去年は藤井2冠を獲れましたが、今年は厳しい戦いは免れない」と気を引き締める。昨年のチームメイトで厚い信頼を寄せる増田に加えて、ベテラン・屋敷を指名。「早指しが得意な印象。才能型、天才型の屋敷先生の力をお借りしたい」と期待を込めた。「藤井チームに対抗できる布陣にしたつもり。勝負型になっているといいなと思います」と気合を入れていた。

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2021年3月27日のニュース