松原耕二キャスター 森会長の後任人事で持論 「政治的思惑から逃れられない人」の就任を危惧

[ 2021年2月14日 13:32 ]

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 TBSの松原耕二キャスターが14日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の混迷する会長交代劇について言及した。

 組織委の森喜朗会長(83)が女性蔑視発言で引責辞任を表明。森氏からの後継指名を受諾する考えを示していた日本サッカー協会元会長で選手村村長の川淵三郎氏(84)は一転して辞退する意向を示した。後任として橋本聖子五輪相(56)が最有力候補として浮上。川淵案が浮上した際、菅氏が水面下で森氏に「もっと若い人を」「女性はいないか」と要請していたことが明らかになっている。

 松原氏は「誰が後任になるのか。そして今回それ以上に大事なのがどう決めるのかってこと。検討委員会が設置されたが、メンバーは非公開。終わって後に説明するって言っているんですが議事録はどうなるのか。もし政府が自分たちの意に沿う人に決めて、もし理事会で追認する形になったとしたら、この1週間で起きたことはあまり変わらないことになってしまう」と指摘。

 そして「もう1つ誰が(後任になるか)ということで言うと、菅総理と森さんっていうのは関係があまりよくなかった。森さんが総理の時に、森さんを引きずり下ろそうとした加藤の乱の引きずり下ろす側に菅さんはいた。菅さんとしては、森さんは清話会という1番大きな派閥出身で(前首相の)安倍さんもそこにいる。政権運営上は気を使わなければいけないから、今回最後までなかなか動けなかった。遠慮があったのはそこなんだと思う。そういう意味では、菅さんにとって言うことを聞いてくれる人を押し込みたいと思っていると思う」と推察した上で、「私は科学的にできるなら五輪をやる、もし科学的に厳しいならば“これはできないぞ”ということも主張できるような人になってほしい。そうではないと、あまりにも政治的思惑から逃れられない人がなったら、科学的な判断ができなくなるんじゃないかなと、そこを危惧します」と自身の考えを述べた。

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2021年2月14日のニュース