緊急事態宣言で…「街ブラ」ロケ消える? テレビ各局、収録方法見直し

[ 2021年1月9日 05:15 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 緊急事態宣言の発令を受け、在京テレビ各局は収録方法などの見直しに追われた。関係者によると、各局が大きく見直す方針なのが「街ブラ番組」だ。

 タレントがぶらぶらと歩きながら、地域の人や店と触れ合って魅力を紹介する番組。NHK「ブラタモリ」や日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」、テレビ東京「モヤモヤさまぁ~ず2」などがある。タレントが路上を歩くとやじ馬が集まる恐れがあり、民放関係者は「この状況下でスタッフも含めた複数人がぞろぞろと路上を歩くのは世間体を考えてもありえない」「店側に迷惑を掛ける可能性がある」と指摘。ぶら歩きをするロケが相次いで中止されており、スタジオで別企画を撮影するなどの対応となりそうだ。

 各番組は昨年の緊急事態宣言でロケができなくなり、タレントがマウスシールドを着けるなどの対策をして再開した。それだけに、再中断は避けたいという現場の声も多く「行き先を予約して計画的にロケをする。スタッフも最少人数にする」(制作会社幹部)などの対策案も出ている。

 また、TBSの情報番組は、一般人が出入り可能な場所では撮影しないことを決めた。店などでのロケは安全対策のため、そこを借り切って行う意向だ。プロダクション関係者は「緊急事態宣言中はロケ自体をやめる方向のテレビ局もあると聞いた」と話している。

 情報番組は、スタジオに呼んでいたコメンテーターをリモート出演に切り替えるなどの対応を取る。ドラマは各局とも、コロナ下で作成したガイドラインをもとに撮影を続ける方針だ。

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