役者バカ・内野聖陽 支えは「負の原動力」真田丸で家康「ごっつい1年間」
内野聖陽インタビュー(下)
一大ブームを巻き起こした昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」で主人公・真田幸村の宿敵・徳川家康を演じ、視聴者を魅了した俳優の内野聖陽(48)。共演者から「役者バカ」と褒められた芝居の虫は「もっとやれたはず」という“負の原動力”が支えだった。「真田丸」の後も、国産自動車の生産に命を懸けた人々の姿を描くTBSの大型スペシャルドラマ「LEADERS(リーダーズ)2」(26日後9・00)のキーマン、世界的名匠ジョン・ケアード氏(68)が演出を手掛ける舞台「ハムレット」(4月9〜28日、東京芸術劇場プレイハウス)のタイトルロールと、話題作への出演が相次ぐ。50歳を前に脂の乗る内野に演技論や今後の展望を聞いた。
「真田丸」序盤の第5話。生涯最大の危機といわれる「伊賀越え」で落人狩りに遭い、家康は必死の形相を浮かべ、わめきながら逃げ続けた。ビビりな内面をさらけ出し、従来の“たぬきオヤジ”の家康像と一線を画す臆病なキャラクターとして大反響を呼んだ。後半は幸村(堺雅人)に立ちはだかる存在として、老成した威厳を示した。
キャリアにおいて転機の1つになったか?と問うと「それは分からないですね」としながらも「家康が主軸の話じゃないので、非常に勉強になった部分はあるかもしれません」と収穫大の様子。三谷幸喜氏(55)が脚本を担当した「真田丸」は関ヶ原の戦いも合戦シーンがないなど、一貫して真田家目線。「真田がこんなことをしていた時代に、家康は何をしていたかというのは全部、裏に回っているわけです。例えば、どんどん関東を平定していった様子や、その出来事によって家康がどう成長したかというのは一切、描かれない。もう何万石になっているとか、自分の中に情報を取り込んで骨格作りや肉付けをしないと、キャラクターが薄っぺらくなってしまうんです」。台本に書かれない家康の史実は文献を漁り、猛勉強した。
「毎回の出番は少なくても、いかに家康としてのインパクトを残すか。そのためには、家康の歴史的背景や時代のにおい、いろいろなものを自分の中にインプットしないといけない。偉そうに言っても大してできてはいないんですが、そういう取り組み方だったので、真田ほど出番は多くなかったですが、結構ごっつい1年間。主軸じゃない役者のやるべきことを勉強したような気はします」と振り返った。
家康の側室・阿茶局を演じた女優の斉藤由貴(50)は「内野さんは役者バカなんです。徹頭徹尾、芝居のことしか考えていない。どうしたら家康として役柄を深められるか、120%そのことしか頭にないと思うんですよ。完全に芝居に魅入られちゃっていると思います」と敬意を表し、称えた。
これをぶつけると「『内野さんって(芝居が)好きなんですね』とか、よく言われるんですが、好きや嫌いで、ここにいるわけじゃないんですけどね」と照れ笑い。「いやいや、だから、それはね、ホントにね(芝居が)できていないからですよ」と“役者バカの真意”を語り始めた。
「『もっとやれたはず』『次こそは』と思うことが多いんです。どちらかと言うと、僕は芝居が好きで、というよりも『もっともっと、できたんじゃないの?』みたいな欲が残るんですよね。『今回ここまでやれたんなら、次はもっと行けるんじゃないの?』と。“負の原動力”が強いんだと思います。以前から?そうですね、あまり現状に満足しないタイプで、人からもよく言われます。『もう少し自分を評価してもいいんじゃないの?』と。もちろん自分を褒める時もありますが、評価しないところも結構、探しちゃいますね。『自分のイメージの中じゃ、もっともっとなんだよな』と。やるだけはやっているんですが、『なかなかうまく行かんな』という中で、いつももがいていますね」。内野の演技力をもってしてなお、簡単に納得はしない。飽くなき向上心に突き動かされ、次の高みを目指す。
今後のビジョンを聞くと「役者っていうのは本当に、ご縁があってナンボ、みたいなところがあるんですよね」としながらも「『うわっ、こんな役、僕に振るかいな』という自分の毛色にないキャラクターに挑戦し続けたい。役者って文字通り、いろいろな役に化けられてこその職業ですから、いろいろと化けられるチャンスが欲しいというのは常にあります。常に、自分が1個(役を)作ったら、1個破壊する。そういうところにいるので、前回の役と全く違うキャラクターを振られ続けたい。そんな欲望は常に持ってやっています」。文学座出身で、1996年のNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」でブレークしてから20年。NHK大河ドラマ「風林火山」テレビ朝日「臨場」TBS「JIN―仁―」など数々をヒット作を生んだが、まだ見ぬ役ヘと歩み続ける。
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