肝付兼太さんを偲ぶ会 “星野鉄郎”「999じゃない別の列車に乗ったのね さびしい」

[ 2017年2月6日 20:30 ]

献花台に飾られた肝付謙太さんの写真
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 昨年10月20日に肺炎のため80歳で亡くなった声優・肝付兼太さんを偲ぶ会が6日、都内で行われ、漫画家の松本零士氏(79)や声優の野沢雅子(80)ら約200人が集まり、故人に最後の別れを告げた。

 「ドラえもん」のスネ夫役で知られる肝付さんは、それ以外にも「銀河鉄道999」の車掌役などで印象的な声をお茶の間に届けた。挨拶に立った「999」の原作者、松本氏は「あの列車は肝付さんのおかげで走り続けることができた。今も車掌の姿を見ると、私だけでなく、きっと皆さんも肝付さんの声を思い出すことでしょう」としのんだ。

 「999」の主人公、星野鉄郎役を務めた野沢は「肝ちゃんが声をやると、どのキャラクターも肝ちゃんそのものになるの。素晴らしかった」と振り返るとともに「彼は999じゃない別の列車に乗ったのね。さびしいです」と目頭を押さえた。

 献杯をしたのは「怪物くん」などの原作者、藤子不二雄(A)氏(82)は「ぼくたちは手塚治虫さんの後を追ってこの世界に入ったけど、彼もまたアニメ創生期を支えた人でした」とその功績を称えた。また「彼が声をやってくれるとキャラクターがとてもチャーミングになった」とさびしそうに語った。

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2017年2月6日のニュース