ET―KING2年ぶり本格ライブ TENNさんの自殺乗り越え再出発

[ 2016年5月1日 06:00 ]

TENNさんの映像をバックにオープニング曲を歌い終えるET―KING

 ヒップホップグループ「ET―KING」が30日、大阪城音楽堂で昨年7月の活動再開後初となる単独無料ライブを開いた。リーダーのいときん(37)は、「また自分たちらしく歌い踊っていく」と2500人の観衆に宣言した。

 結成15周年の2014年4月に「充電期間」として活動休止、同9月にはメンバー・TENNさんの自殺という悲劇を乗り越え、6人での再出発。2年ぶりの本格ライブは地元・大阪で過去最多の24曲、3時間近くに及ぶこん身のステージとなった。トレードマークの法被姿で登場すると、客席からは大きな拍手。舞台の大画面にTENNさんの写真が映し出され、TENNさんの法被をメンバーが代わる代わる肩に掛けて歌った。

 いときんは「TENNの分まで一生懸命歌います」と力を込め、「TENNとの最初で最後の約束の曲」と紹介して「三日後」などを熱唱。サプライズゲストで「かりゆし58」の前川真悟(34)が登場すると、「一番最初に彼と仲良くなったのがTENNで、これだけの大親友になれた」と明かした。前川に「戻ってきてくれてありがとう」と言われ、「おおきに!」と笑顔で応えた。

 この日、会場にTENNさんの家族の姿はなかったが、いときんは「TENNがつないでくれた出会いがいっぱいあって、今日ここに立ててる」と語り、「TENNのお父ちゃん、お母ちゃんありがとう」と呼びかけた。

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2016年5月1日のニュース