小田和正、全国48公演ツアースタート 「君住む街へ」歌唱で感涙

[ 2016年5月1日 07:00 ]

68歳にして全国48公演のツアーをスタートさせた小田和正。ギターを弾きながら歌う(撮影・菊地英二)

 シンガー・ソングライターの小田和正(68)が30日、静岡県袋井市の静岡エコパアリーナで全国ツアーをスタートさせた。10月30日の沖縄・宜野湾海浜公園屋外劇場まで、全国24会場で48公演を行い、計34万人を動員する予定だ。

 音楽関係者は「70歳を目前に控えたアーティストが20公演以上に及ぶツアーを行うのは極めてハード」と語る。“アラ古希”で50近い公演を行うのは異例。しかも小田は14年6月~15年3月に25会場50公演を行ったばかり。わずか1年1カ月の短期間で再び走りだすタフさも持ち合わせている。関係者は「小田はコンサートのリハーサルなどがない時は連日スポーツジムに通って走り、暴飲暴食はしないようにして、普段も酒はほとんど飲まない」とストイックな生活ぶりを語った。

 この日の公演冒頭のあいさつでは熊本地震に触れ、「自分たちが何をしたらいいのか、ツアーを続けながら考えていきたい」と被災者支援への思いを語った。ツアーのリハーサル中に熊本地震が発生。4月20日に自身初のオールタイムベストアルバム「あの日 あの時」を発売したが、関係者によると、被災者の気持ちをおもんぱかり「(発売を)やめられないの?」とスタッフに尋ねることもあったという。

 約8000人を前に、約3時間にわたり、ヒット曲「さよなら」など計29曲を披露。コンサート恒例となったステージ上の疾走も見せた。

 全国のファンへの思いを込めた「君住む街へ」を歌った際には感極まって涙。「いろいろありますが、今日は幸せな気分に浸らせてもらいました」とツアーへの思いを語った。

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