引退表明が審査に影響?伊メディア 映画祭で受賞の臆測も

[ 2013年9月2日 10:16 ]

 宮崎駿監督の引退が1日発表されたベネチア国際映画祭の開催地イタリアのメディアは、これまでの業績をたたえながら同監督が一線から退くことを惜しんだ。引退表明により、同映画祭のコンペティション部門に出品された同監督のアニメ「風立ちぬ」に何らかの賞が贈られるのではないかとの臆測も流れ始めた。

 宮崎監督は2005年のベネチア映画祭で、映画界に貢献した著名な映画人に贈られる「栄誉金獅子賞」を受賞。イタリアではテレビアニメを含め、数多くの作品が紹介されている。ANSA通信は「1970年代から現代的なアニメで人々を感動させ、驚かせてきた天才」とたたえた。

 主要紙コリエレ・デラ・セラの記者は「ベルトルッチ監督率いる審査員らはこのこと(宮崎監督引退のニュース)に無関心でいられるだろうか」と書き、引退表明が審査に影響を与える可能性を示唆した。(共同)

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2013年9月2日のニュース