諸井誠さん死去 現代音楽の作曲家、評論も手掛ける

[ 2013年9月2日 18:51 ]

 音楽評論でも活躍した現代音楽の作曲家諸井誠(もろい・まこと)さんが2日午前3時36分、間質性肺炎のため神奈川県鎌倉市の病院で死去した。82歳。東京都出身。近親者で密葬を行う。後日お別れの会を開く予定。喪主は妻登美子(とみこ)さん。

 父は作曲家の諸井三郎さん。黛敏郎さんらと「20世紀音楽研究所」を結成した。電子音楽や、尺八など邦楽器を採り入れ、独自の現代音楽を生み出した。主な作品に「無伴奏フリュートのためのパルティータ」など。

 音楽評論も手掛け、「ロベルトの日曜日」などの著書がある。エリザベト音楽大や桐朋学園、東京芸大、神戸女学院大などで教え、彩の国さいたま芸術劇場館長も務めた。1995年紫綬褒章。

 兄は太平洋セメント特別顧問を務めた虔さん。

続きを表示

2013年9月2日のニュース