中日・高橋周&後藤が1000試合出場 首位キープ立浪竜は“初もの”5連勝と貯金4 辰年の進撃

[ 2024年4月11日 05:45 ]

セ・リーグ   中日6-1DeNA ( 2024年4月10日    横浜 )

<D・中>8回、通算1000試合出場を達成した後藤(左)と高橋周 (撮影・西川祐介)
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 この勢いは本物か。前夜8年ぶりの単独首位に立った中日が、21年9月以来3年ぶりの5連勝で、20年終了時以来4年ぶりとなる貯金4。いずれも22年の就任後で初めての数字となった立浪監督は、首位を堅守してなお勝利に貪欲だ。

 「いい形で6点まではね。初回の細川のタイムリーも、2回の田中のボテボテでしたけど、ああいう点の入り方もね、去年と違った形で得点できている。もう一押しできればね。(8回無死満塁で無得点)ああいうところで点が入らないと」

 過去4年連続で12球団ワーストのチーム得点数に終わった昨季までとの違いを確かに示した。口火を切ったのは細川。初回2死一、二塁で左前へ決勝打。球団では22年9月24~29日以来、2年ぶりの5試合連続先制で主導権を奪った。

 チーム今季最多15安打で6得点。立役者は高橋周だ。2回2死二、三塁で一塁適時内野安打を放つなど3安打でけん引。プロ野球史上526人目となる通算1000試合出場も達成し、「今まで使ってもらった方々に感謝です。もっともっと貢献できるように」と力を込めた。この日を終えて今季31得点はリーグ最多タイとなった。

 “逆襲の辰年”を狙う。過去6度あった辰年でリーグ優勝は1度。それが立浪監督がプロ1年目で新人王に輝いた88年だった。00年は2位で、くしくも背番号3を受け継いだ高橋周が同じく1年目だった12年も2位と好成績だった。今年も…という期待感は高まる。

 3カード連続勝ち越しは昨年7月以来。「ビジターでも勝っていけば、選手たちも、いけるというふうになっていく。大いに自信にしてもらいたい」と立浪監督。11年以来13年ぶりの頂点へ。2年連続最下位に沈んだ昨季からの急激な“V”字復活の予感が、少しずつ漂ってきた。(湯澤 涼)

 ○…中日の高橋周と後藤が10日DeNA戦で通算1000試合出場を達成。プロ野球526、527人目。初出場は高橋周が12年3月31日広島戦、後藤がオリックス時代の11年4月12日ソフトバンク戦。同一球団の複数選手が同日に1000試合到達は77年8月5日近鉄戦の福本豊、大橋穣(阪急)以来47年ぶり2組目。

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