牛島和彦氏 日本ハム打線封じたロッテ・朗希の「間」

[ 2024年4月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2―3日本ハム ( 2024年3月31日    ZOZOマリン )

<ロ・日>5回1失点と好投した佐々木(撮影・長久保 豊)
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 【牛島和彦氏 視点】ロッテの佐々木は一球も160キロ超を計測しなかったが、それでも日本ハムの打者は直球に差し込まれていた。なぜか。それは修正された投球フォームにある。

 まず、左足を高く上げた際に軸足である右足にしっかりと体重を乗せていた。そこから体重移動をし、踏み出した左足が地面につくまでに「間」があった。スッと足を下ろすのではない一瞬の「間」。これがフォームに迫力を生み出し、スピード表示に関係なく打者を押し込んでいた。

 例えば初回に4失点した3月17日の楽天とのオープン戦。「早く、少ない球数で打ち取ろう」との意識が見え隠れし、手先でかわすような投げ方、体の使い方になっていた。結果、フォークを見逃されて球数が増える悪循環。この日のように下半身をしっかり使って投げた方が直球が生き、同時にフォークも振ってもらえる。これこそが佐々木本来の投球だ。

 今季初登板。非常にいい内容だったと思うし、「7回を100球」のペースを目指して1年間フルに投げ続けてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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