ヤクルトの“ペコちゃん”ヤフーレ 来日初勝利!6回ピンチに中日・中田をK斬り、粘投6回2失点

[ 2024年4月1日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―2中日 ( 2024年3月31日    神宮 )

<ヤ・中>ヤクルト先発・ヤフーレ(撮影・尾崎 有希)
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 穏やかな性格の新助っ人が吠えた。来日初登板となったヤクルトの先発右腕・ヤフーレ。6回に無死満塁のピンチを招いた。細川の遊ゴロ併殺で1点を失ったが、続く4番・中田はナックルカーブで空振り三振。4回にソロを浴びた相手の主砲をねじ伏せ、最少失点で切り抜け、ド派手なガッツポーズで感情を爆発させた。

 「普段はあまり感情的にならない。球場のエネルギー、雰囲気が雄たけびという形につながった」

 6回6安打2失点の好投で堂々の初勝利。試合後はいつもの柔和な笑顔に戻り「全力で投げることを心がけた。こういう結果になってとてもうれしい。アリガトウゴザイマス」と喜びを口にした。全球種を強気にストライクゾーンに投げ込むスタイルが身上。好リードした中村が「どの球種もコントロールできていた。ゴロが非常に多い投手」と話した通り18アウトのうち、ゴロアウトが2併殺を含む10個で三振は4。最速は149キロで速球派ではないが、制球力を武器に打たせて取る投球術が光る。

 くりっとした目でほっぺたが少し赤く、いつもニコニコしていることから伊藤投手コーチに「ペコちゃん」と名付けられた。不二家からプレゼントされた看板商品「ミルキー」がお気に入り。お立ち台では日本語で「ペコチャンデス。ガンバリマス!」と自己紹介した。「気に入っているので、引き続き呼んでほしい」。愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターと強気な投球の“ギャップ萌え”で、燕党のハートをがっちりとつかむデビュー戦だった。(重光 晋太郎)

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