健大高崎 甲子園連覇のカギになる杉山優哉&関口圭佑「夏は3年生投手も」

[ 2024年4月1日 21:09 ]

<健大高崎凱旋>母校に凱旋し笑顔でポーズを決める関口(左)と杉山(撮影・会津 智海)
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 第96回選抜高校野球大会で群馬県勢初の選抜優勝を果たした高崎健康福祉大高崎が1日、高崎市に凱旋した。

 歓喜の優勝から一夜、群馬に初めてもたらされた紫紺の大優勝旗を一目見ようと、高崎駅には約500人の市民らが駆けつけ、祝福した。4番、扇の要としてチームをけん引した箱山遥人主将(3年)は「みんなに自慢できるチームになれたことが一番。今までの自分たちの歩みは間違っていなかった」と喜びをかみしめた。

 左腕・佐藤龍月(りゅうが)、右腕・石垣元気の2年生コンビが5試合45イニングを投げ切った今大会。04年の済美(愛媛)以来20年ぶりの2年生投手のみでの選抜優勝から、夏への課題は3年生投手の発奮となる。ベンチ入りした3年生の最速141キロ左腕・杉山優哉は「やっぱり甲子園のマウンドを経験できなかったことは悔しい思い出になった。ここから夏に向かって全力投球して夏はチームを引っ張る姿を見せられるように頑張りたい」と意気込んだ。左腕から繰り出す直球は威力があり、チームメートからは「他校だったらエース」と言われるほどのポテンシャルを秘めている。

 同じくベンチ入りしたサイド右腕・関口圭佑は打者の手元で動く直球が武器で佐藤、石垣にはない特徴を持つ。甲子園では「いつでも行けるように」と準備していたが、登板機会は訪れず。相手打線の目線を変えることができる変則右腕は「今大会は石垣と佐藤に任せきりになってしまった。夏は3年生ピッチャーも投げて日本一になりたい」と誓った。

 佐藤と石垣は文句なしの逸材。だが、夏には「暑さ」という敵も加わるだけに第3、第4の投手が必ず必要になる。(柳内 遼平)

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