広島・田村 侍帰還即マルチ!開幕スタメンへ猛アピール「争いに勝ち、レギュラーとして出られるように」

[ 2024年3月10日 05:45 ]

オープン戦   広島2ー2中日 ( 2024年3月9日    マツダ )

<広・中>初回に得点し、ナインとタッチを交わす田村(撮影・成瀬 徹)
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 売り出し中の広島・田村が侍ジャパンからの復帰初戦で2安打を放ち、3・29開幕スタメンを猛アピールした。初回無死一塁で内角高め直球を右前へ運んで先制点をアシストすると、8回1死でも内角スライダーを右前打だ。

 「1打席目はしっかり振った中でのヒットだったし、4打席目も振り切ったので続けていきたいと思う」

 初めて日の丸を背負った欧州代表との強化試合は収穫大だった。途中から右翼守備に就いた6日は無安打だったものの、7日は並み居る実力者を向こうに回して5番左翼で先発し、6回に侍初安打を左前へ運んだ。

 「侍の時のヒットはダメ。今日のヒットの方が納得できる。ただ選ばれて、あの場でできたのは自信になる」

 代表選手の打撃練習をつぶさに観察し、タイミングの取り方やスイング軌道を学んだ。主砲のヤクルト・村上とは会話し「感覚的な部分で、左投手への入り方を教えていただいた」。DeNAの開幕投手・東撃ちに生かせる貴重な経験だった。

 オープン戦は出場7試合で打率・333。ポスト西川龍馬を狙う20歳の現在地について新井監督は「外野争いは続いているので、まだ決められない。打席には立たせたいと思っている」と説明した。

 「左投手は嫌ではない。争いに勝ち、レギュラーとして出られるように頑張りたい」

 伸び盛りのホープの前途は明るい。(江尾 卓也)

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