ソフトバンク・近藤 鷹でも侍でも「つなぎ役」に徹する「つなぎの打順に入ると…」

[ 2024年2月17日 05:00 ]

練習中、柳田に話しかけるソフトバンク・近藤
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 鷹でも侍でも、つなぎ役はお任せ――。体調不良のため別メニュー調整が続いていたソフトバンク・近藤健介外野手(30)が16日、全体練習に合流。井端弘和監督(48)が率いる日本代表の一員として、さらに4年ぶりのV奪回が使命となるチームの主軸としての自覚を語った。侍ジャパンでは常勝チームの継承をテーマに掲げ、レギュラーシーズンでは新加入の山川、柳田の両大砲の前でつなぎ役になると意欲を示した。

 近藤の強烈な打球が戻ってきた。アイビースタジアムでのランチ特打で久しぶりの屋外打撃。あえて強く低い弾道を意識したが、54スイングで6本の柵越えも見せた。

 「風邪をひいてからは初めてで多少力みはありましたけど問題なくこなせた。間は空きましたけど、戻ってきてからはしっかりと動けていましたので」

 喉の違和感を訴えて7日に離脱。宿舎での療養後、第3クール3日目の12日に練習復帰し、この日から全体練習に再合流した。14日には侍ジャパンの井端監督から3月に欧州代表と行う強化試合のメンバーに選ばれ、改めて自覚と責任を口にした。

 「監督も代わりまして、どんな野球になるか行ってみてになると思いますけど、自分ができることを。井端監督が僕に求めていることを理解して、できることをやっていこうと思います」。近藤は昨春WBCで世界一に貢献し、今回はソフトバンクから唯一の選出となった。「いろいろと経験させてもらっていますけど、ずっと日本が強いままでいるために、ずっと選ばれている選手がつないでいけたらなと。そういうところも大事な役割と思います」。常勝ジャパンを継承していく役割を担うつもりだ。

 レギュラーシーズンでも“つなぎ役”を意識している。「凡打でもランナーを進めるとか、内容も突き詰めたい。つなぎの打順に入ると変わってくると思う」。2024年型のオーダーで新加入した山川、柳田とともに、どの打順に入るか注目される。昨春WBCでは大谷(ドジャース)らにつなげる2番を打った実績がある。「2人の前を打ったら強いんじゃないですか」と話し、打線がつながった際の破壊力に自信を示した。

 「ここから実戦も入ってくる。徐々に実戦モードにしていけたら。世代も変わってきているし、やらないといけない」。日本代表でも鷹でも欠かせない男は、やるべき仕事を熟知している。 (井上 満夫)

 ○…近藤は昨春WBCで日本代表の2番を任され、レギュラーシーズン開幕戦にも2番で出場した。4月途中から3番に入ることが多くなり、シーズン終盤には4番に指名されて、打点を稼ぐ役割を託された。スタメン出場数は3番が最多の71試合で、次いで4番が50試合、2番は19試合で、5番が2試合あった。

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