大谷翔平がフリー打撃で圧巻13発「打球初速度はとてつもなかった」打撃投手務めたコーチも脱帽

[ 2024年2月17日 08:46 ]

打撃投手を務めたディノ・エベル三塁コーチ((撮影・杉浦 大介通信員)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、アリゾナ州グレンデールでの全体キャンプ3日目(バッテリー組を含めると8日目)に、今キャンプ3度目の屋外フリー打撃を行い、26スイング中、13本の柵越えを放った。バックスリーン超え弾など最長150メートル弾2発、間に6連発を挟むなど圧巻のパフォーマンスに打撃投手を務めたディノ・エベル三塁コーチも賛辞を惜しまなかった。

 同コーチはエンゼルスでもコーチを務めた過去があり「見事だった。最後に彼の打撃練習をみたのは2018年のエンゼルス時代。その頃と比べても、見た目的にもずっと力強く見える。経験を積み重ね、より大きく、力強くなった」と成長を実感した。

 そして「私がいた1年は二刀流だった。その点に関しては彼に聞いて欲しいが、投げないでいいことで解き放たれたのかもしれない。ともあれ、今日はより力強く見え、外に投げても、真ん中に投げても、柵越えにした。すべてのスイングに目的があった。可能な限り鋭い打球を飛ばそうとしていた」と1スイングずつが素晴らしかったとした。

 また「彼に“投球のスピードは大丈夫?”と聞いたら、“OK”と答えた。打撃投手としては、すべての打者に自身が世界最高の打者だと感じてBPを終えて欲しい。私は打ちまくられたい。スローな球がいい打者がいれば、速い方がいい打者もいる。真ん中、外がいいと、希望はあるものだ。今日(の打撃練習)はよかった」と笑った。

 大谷の特徴として「彼は下半身が本当に強い。低めに球を投げると、上半身と下半身を上手く使って打ち、打球初速度はとてつもなかったはずだ。2018年とは違う翔平だった。より辛抱強く、目的があり、すべての球をゲームスピードでスイングしていた」と指摘。「(今季は)精神的な面で次の日の投球ルーティンを気にする必要はない。今の彼はオフェンシブガイ。走り、大飛球を打ち、攻撃面で脅威になろうとしている。一塁に出たら、得点したいと望む。投げる必要がないから、気持ちを解き放っている。今では打撃に集中していることが今日、私には感じられた」と右肘手術の影響で今季は打者に専念していることが打撃には奏功しているとうなずいた。

 エベルコーチは「彼にはエリートの存在感がある。マイク・トラウト、アーロン・ジャッジ、アルバート・プーホルスと同じように、彼が部屋に入ってきたら存在感がある。普段は礼儀正しく、丁寧だが、やらなければいけないこと、ルーティンをわかっている。以前から彼を見てきたが、今では私にとって、彼こそが世界最高のアスリート、ベースボールプレーヤーだ」と絶賛。

 その上で「(チームの)一部になりたいと願っている。翔平だからといって、気を遣いすぎる必要はない。柵越えしない打球を打った際、“パワーがないな(no pop)”とか言われ、彼(大谷)も笑っていた。そうやって溶け込み、チームメイトとの間で快適に感じられる。他の選手たちはうまくやってくれているよ」とチームに馴染もうとする大谷、歓迎する他選手の相互理解もあって雰囲気良くキャンプが進んでいるとした。

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