楽天・内“砲丸投げ投法”で先発挑む!ボールを「届かせる」意識

[ 2024年2月4日 05:30 ]

ブルペンで投げる内(撮影・篠原岳夫)
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 「できるだけ、投げないようにボールを投げる」。まるで哲学者のような言葉を発したのは、今季は中継ぎから先発へと転向する楽天・内。この日はブルペンで50球を投じた。

 中継ぎで1イニング投げる際は20球程度の球数だが、主に中6日の先発は100球がメド。全力で腕を振る中継ぎと同じ出力では持たないため「7から8割の力で今までの10割以上」をテーマとし、このオフからフォームを微調整。イメージは砲丸投げで「砲丸はツルツルで投げようとすると飛ばない。体全身をうまく利用して離していかないといけない」と語り、投げるではなく「届かせる」と言った。

 体全体を使って押し出すような意識での投球。目標の「10割以上」にはまだまだ達しないが、思わぬ効果も出ている。「届ける」という強い意識で、昨季よりも打者寄りのリリースポイントが実現。今後に球威も上がっていけば、打者を打ち取る可能性も高まる。

 プロ初登板も果たした昨季は53試合で防御率2・28を残した。エースの則本が抑え転向で抜けた先発陣。ひたむきに試行錯誤を続けた先に、先発ローテーションが待っている。(花里 雄太)

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