佐々岡真司氏 調子いまいちでも持ち味失わなかった阪神・大竹 低め変化球でゴロ打たせるスタイル健在

[ 2023年9月17日 07:30 ]

セ・リーグ   阪神9―3広島 ( 2023年9月16日    マツダ )

佐々岡真司氏
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 【佐々岡真司 視点】阪神の大竹は調子はそれほど良くないように見えたが、「らしさ」「持ち味」だけは失っていなかった。9日の甲子園での対戦では広島は野手8人中7人が左打者だったように、この試合も5人を並べられた。それでもコーナー四隅に制球して、低めの変化球でゴロを打たせる投球スタイルは攻略されなかった。

 そして右打者には内角への真っすぐと外角へのチェンジアップ。象徴的だったのが4回2死からの4番・堂林を迎えた場面だ。カウント1―2と追い込んでからチェンジアップ、真っすぐ、チェンジアップ、真っすぐで二飛。広島戦は今季7度目の登板で、この投球パターンも相手打者には、もう予測されているだろうが、内角真っすぐをコースのギリギリに投げ込めているので、チェンジアップでタイミングを外せている。CSでも対戦する可能性があるが、まだまだ通用しそうだ。

 4つの失策があったが、優勝後の緩みとは思わない。むしろレギュラーがみんなスタメンに並んできちんと得点し、CSへ向けての準備をしっかりしているように映る。岡田監督も浅い中飛でタッチアップさせたり、大竹にバスターをさせたり、いろいろなことを試しているのだと思う。(スポニチ本紙評論家)

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