オリックスが優勝マジック5 杉本が8回に決勝三塁打で両手挙げ勝利のVサイン 最短20日に歓喜の舞い

[ 2023年9月17日 16:09 ]

パ・リーグ   オリックス6―4楽天 ( 2023年9月17日    京セラD )

<オ・楽>8回1死二塁、勝ち越し適時三塁打を放ち三塁でVサインのバンザイポーズを決める杉本(撮影・後藤 正志)
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 オリックスは17日、本拠の京セラドームで楽天と対戦し、6―4で接戦を制した。マジック対象となる2位のロッテが西武に敗れたため、リーグ3連覇への優勝マジックは5となった。

 先制を許しても、勝ち越しを許しても、さらに逆転した後に同点とされても、力強く跳ね返した。4ー4の同点で迎えた8回。先頭の紅林の二塁内野安打の後、ゴンザレスが来日初の投前への犠打で1死二塁。ここで杉本が、宋家豪のカウント1―1からの3球目のスライダーが高めに浮いたところを逃さず、中越えへ決勝の三塁打。杉本は今季初の三塁打に三塁ベース上で両手を突き上げ、人差し指を突き出す「Vサイン」。さらに、野口の二ゴロでもう1点を追加した。

 先発の宮城が初回2死一塁から楽天の4番・浅村に左中間へ24号先制2ランを被弾。ここ3試合は無失点投球だった左腕が、8月17日のソフトバンク戦の初回以来、30イニングぶり失点と劣勢を強いられた。

 宮城は同点としてもらった直後の4回にも無死一、三塁から阿部の左前打で勝ち越しを許した。7回1死一塁としたところで、中嶋監督は宇田川に交代したが、宇田川は二塁盗塁を許した後、浅村に死球を与え、さらに岡島に同点の中前打を打たれた。宮城は結局、7回1/3、108球を投げ、7安打4失点で11勝目はならなかった。

 粘り強い打撃でクライマックスシリーズ進出の3位以内を狙う楽天の粘りを跳ね返した。2点を追う3回は2死無走者から中川が四球で出塁。西野の二塁打で2死二、三塁とし、森の右前打で2者が生還して同点とした。4回に再び勝ち越されたが、その裏に2死からゴンザレスが右越え10号ソロで同点。6回には1死満塁から杉本の中犠飛で勝ち越した。楽天の執念をオリックスが上回った。

 9回は山崎颯が締めた。まずは3年連続のクライマックスシリーズ進出を決定。そして最短Vは9月20日。歓喜の瞬間は確実に近づいている。

 ▼杉本 京セラで久しぶりに打てたのでうれしいです。マーゴ(ゴンザレス)が送りバントして、紅林にも代走を出したので、ここしかないと思って打席に入った。ちょっと(バットの)先だったんですけど、いいところに飛んでくれて良かったです。(三塁までの走塁は)僕は足が速いんで、当たり前だと思います。最近打ててなかったんですけど、それでも大きな声援を送っていただいて、頑張れている。

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