ソフト・近藤 今季69戦目でキャリアハイの12号 自画自賛「完璧に捉えることができた」

[ 2023年7月2日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7ー5西武 ( 2023年7月1日    ベルーナD )

<西・ソ>初回、近藤が2ランを放つ(撮影・篠原岳夫)
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 ソフトバンクは1日の西武戦で、延長10回1死二、三塁で上林誠知外野手(27)が勝ち越しの2点適時三塁打を放ち、今季3度目の4連勝を飾った。首位オリックスとのゲーム差0・5差を死守し、貯金を今季最多13とした。また近藤健介外野手(29)が、初回1死一塁から、今季69試合目で自己最多となる12号本塁打を放った。2打点を加えリーグトップの44打点を快走、本塁打も2位タイに浮上した。

 難敵・高橋攻略に加えて自身のキャリアハイの本塁打。近藤が早々とクリアした。初回1死一塁でカウント2―2から内角低め149キロ直球を逃さずに、きっちりと振り上げた。手応えあり、自画自賛の打球は、右翼スタンドへと吸い込まれた。

 「とにかく、自分のバッティングをすることを考えて打席に入りました。完璧に捉えることができました。大事な先制の一本になって良かったです」

 飛距離115メートルの大飛球は、先制の12号2ラン。近藤のバットで高橋から今季初得点を刻んだ。この日の対戦まで3連敗中だった西武のエース右腕には昨季9月27日の降板回の7回に1点を刻んで以降14イニング連続で無得点だった。15イニング目で待望の得点「2」を刻んだ。

 これで日本ハム在籍時の21年にマークした11本塁打を、ソフトバンク移籍後の69試合目で超えた。新天地ではここまで全試合に出場しペイペイドームで8、神宮球場で2、京セラドームで1本塁打。「ペイペイの恩恵を受けまくっています。テラス(弾)が多めで、ペイペイドームさまさま。他の球場でも、頑張りたい」と本拠地ドームのテラスの“アシスト”を苦笑いする男は、ベルーナドームで昨季9月10日西武戦以来のアーチを描いた。

 これでチーム最多だった柳田主将に12本塁打で並んだ。藤本監督は「柳田がちょっと打てないときは、近藤が調子がいい。いいバランスになってくれているし、信頼していますからね」と今季51試合で不動の3番近藤、4番柳田に確固たる信頼と期待を寄せている。

 柳田と並ぶ12号は万波(日本ハム)に2本差に迫るリーグ2位タイに付けた。ただリーグ最多打点男の称号は誰にも譲らない。この日の2打点で、44打点。着実にリーグトップを、快走している。

 6月29日楽天戦以来2試合ぶりの本塁打に加えて3試合連続安打で7月に突入した。真夏に向けて打球も打撃の状態も高いままだ。

 チームもすべて逆転での4連勝と勢いは止まらない。首位オリックスも勝ったため、ゲーム差0・5こそ変わらないが7月の初白星で、まずは5カード連続で勝ち越しを決めた。貯金も最多を更新する「13」。今季の西武戦も5勝4敗と勝ち越した。酷暑も難敵も関係ない。壁をぶち破り続ける安定感抜群な近藤が、いる。 (井上 満夫)

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