阪神先発6番手は岩貞と大竹併用プラン 岡田監督「競い合って1年間」25日には競演決定

[ 2023年2月22日 05:15 ]

順調に調整を続ける岩貞(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 岡田監督が、先発ローテーション6番目の枠を左腕の岩貞と大竹で併用して運用していくプランを明かした。

 「岩貞にしても大竹にしても、1年間ローテーションを守れるかどうかというのがあるんで。2人でもう一つの枠ぐらいをね。競い合って1年間ね、2人で。それぐらいの戦力になってくれれば」

 指揮官にとってうれしい誤算になっているのが、両左腕のハイレベルな競い合いだ。

 今季から先発に再転向した岩貞は、今春初実戦となった19日の韓国・サムスン戦(宜野座)で2回パーフェクト、4奪三振。中継ぎでは封印していたチェンジアップを解禁するなど、緩急を生かした投球で上々の滑り出しを見せた。

 一方の大竹も、アピール度では先輩を上回る。12日の紅白戦、19日の同戦に登板して計6回無失点。岡田監督も「すごい戦力になってくれそう」と目を細めるなど、伊藤将1人で手薄と見られていた「左の先発枠」において、一歩も譲らぬ“投手戦”が続いている状況だ。

 現時点で開幕先発ローテーションは青柳、伊藤将、西勇が確定的で、実戦で好投している才木、西純も有力。残りは実質1枠となっており、左腕2人のどちらかが落選となる。だが、それはあくまで枠の話。長いシーズンにおいて、ブランクのある岩貞、年間を通してローテを回った経験のない大竹を併用して6番目の枠を2人で回せば、より強固な先発ローテを形成できる。

 両左腕は次回も25日のヤクルトとのオープン戦(浦添)で同日登板することが決定。開幕のその時まで火花を散らし続け、お互いを高め合う。(遠藤 礼)

 ≪大竹は自己最多124球≫この日の大竹はブルペンで今キャンプ自己最多となる124球を投げ込み、「今まで(感覚が)よくなかったら、すぐやめたがる性格なんですけど、よくない中でどうするかというのを今年は大事にしたい。そこから逃げずに投げた」と意図を説明した。序盤は制球が乱れ、考え込む場面があったが、感覚をつかみ始めた後半はハイテンポの投球を披露。「途中で意識的に上げた。調子の悪い日こそ(テンポを)大事にしていきたい」と意気込んだ。

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月22日のニュース