阪神・近本“守将”任せろ!外野手両翼未定で連係不安もコミュ力でカバー「いろんな人と話をしないと」

[ 2023年2月22日 05:15 ]

ノックを受ける近本(手前)ら外野陣(撮影・大森 寛明)
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 “守将”の自覚だ。阪神の不動の中堅・近本が、新顔となる左、右翼手との連係強化に向け、決意を新たにした。

 
 「両翼がどうなるかわからない。(候補選手の)母数も多くなるので、いろんな人たちと話をしないと」

 自身は走攻守で順調に調整を進める中、開幕までの心配事として掲げたのは「両翼のこと」。左翼は新助っ人ノイジー、右翼はドラフト1位・森下の名が筆頭候補に挙がるとはいえ、実戦での守備力は依然、不透明だ。そこで21、22年と2年連続ゴールデングラブ賞の名手が、鉄壁の外野陣形成へ一肌脱ぐ。

 ノイジーは左腰の張りが癒えず、別メニュー調整が続いている。1軍経験が少ない井上や森下とも実戦でコンビを組んだ機会が絶対的に足りず、手探り状態だ。だから、この日のケースノック中のわずかな時間も、無駄にしない。近本は森下に対して積極的に声をかけ、互いの連係に関して意思疎通を図った。

 「カバーリングとか“こうなったら、こういう形で入るから”とか“こういうときは、カバーが近いから少し後ろでもいい”とか、そういう話はした」

 昨季までの大きな違いがもう一つある。3月4日から解禁される「声出し応援」だ。攻撃時は背中を押してくれるありがたい存在でも、守備で声を掛け合う際は時として逆風にもなりえる。コロナ以前も知る近本は「目」の重要性を説いた。

 「(声出し応援で)野手間の声掛けは絶対に聞こえない。その時に捕りにくるのか、引いているのか、しっかり目で確認しないと」

 外野守備のミスは失点へと直結する。「守り」を身上とする岡田野球において、背番号5に課されたタスクは大きい。現状、“あうんの呼吸”で守れる相手は「島田ぐらい」と近本。高いレベルの仲間を一人でも増やすべく「オープン戦や練習の時から話をしていかないと」。“逆・扇の要”として猛虎の外野を統率する。(八木 勇磨)

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2023年2月22日のニュース