Rソックス・吉田 サイ・ヤング腕撃ち ライブBPでクルバー攻略2安打

[ 2023年2月22日 02:30 ]

キャンプ2日目のフォトデーでユニホーム姿を披露したレッドソックス・吉田(撮影・杉浦 大介通信員)
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 レッドソックス・吉田のキャンプ初日、マウンドにはサイ・ヤング賞2度を誇る右腕クルバーがいた。試合形式の打撃練習となるライブBP。臆することなくバットを振る。持ち前の選球眼でボール球はきっちり見逃す。充実の2安打だった。

 「一流のピッチャーを相手に打席に立てて、いろいろなボールを見られたので良かった。今日は打つべき球を打てたし、ボール球をしっかり見逃せた」

 1打席目は5球目の86マイル(約138キロ)の変化球を右前へ。2打席目も2球目を打って再び右前へと運んだ。相手は通算113勝で最多勝2度、最優秀防御率1度のベテラン。昨季もレイズで2桁10勝を挙げた右腕が投じた11球に対して空振りは0。ボール球には一度も手を出さなかった。三振をほとんどしない確実性と、抜群の出塁率を呼ぶ選球眼。フリー打撃では5本の柵越えでパンチ力も示した。「これから精度、質、強度を上げていければ、いいステップになる」とうなずいた。

 「みんなそろってユニホームを着て、こうして無事にスタートできてうれしい」。ミーティングではOBのレジェンドで通算219勝のペドロ・マルティネス氏(51)からアドバイスがあり、「自分も常にチャレンジの気持ちでいた」との言葉に感銘を受けた。

 3月3日(日本時間4日)にはWBC出場へ米国を離れるが「早く合流して雰囲気を感じたいけど、今できることはここでベストを尽くして、いい状態で行くこと」。はやる気持ちを抑え、来たる日に向けて牙を研ぐ。(杉浦 大介通信員)

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