阪神夢の開幕ドラ1クリーンアップ!!岡田監督が森下3番構想明かした 4番大山、5番佐藤輝の前で躍動や

[ 2023年2月22日 05:15 ]

黙々と打撃練習に励む森下(撮影・岸 良祐) 
Photo By スポニチ

 あるぞ、夢の中軸トリオ誕生!阪神・岡田彰布監督(65)が沖縄・宜野座キャンプ第5クール最終日の21日、ドラフト1位・森下翔太外野手(22=中大)を3番起用する構想を練っていることを明かした。開幕戦となる3月31日DeNA戦(京セラドーム大阪)で4番・大山、5番・佐藤輝と並んで森下が3番に名を連ねれば、球団史上初の「猛虎ドラ1開幕クリーンアップ」が誕生する。2023年シーズンが、さらに楽しみになってきた。

 岡田監督が夢の開幕オーダー構想を温めていることを明かした。クール最終日恒例のテレビ総括会見で、日ごとに評価の高まる森下を3番起用する可能性を示唆。その後の囲み取材で「内緒の話で、3月半ばまで言わないつもりやったんやけど…」と苦笑しつつ腹案を披露した。

 「可能性はあるんじゃないかな。右打者が打線に入ってほしい。空いてるところは3と6。(3番が)ちょっと広角に打てたらチャンスの幅が広がる。これから何回かそういう打順になるかもわからんけど、まあ外国人も含めて。ノイジーもそういう(3番候補の)つもりでおるしな」

 すでに今季オーダーとして1番近本、2番中野、4番大山、5番佐藤輝が確定。加えて3月31日、開幕戦のDeNA戦で森下が3番に入れば、22年森下、16年大山、20年佐藤輝という球団では史上初となる阪神ドラフト1位による開幕クリーンアップが誕生する。トリオ全員が20代の日本人長距離砲となれば、夢は膨らむばかりだ。

 夢オーダー実現も見据え、今後の起用法について「もうずっと使うよ」と指揮官。実戦を通して、森下の真価を見極めていく方針だ。特に23日の中日との練習試合(北谷)は相手先発が昨季10勝の小笠原で、20年の沢村賞でエースの大野雄もリリーフ登板する。この一戦は6番先発起用の予定で「小笠原と大野雄が投げるっていうから、ちょうどええやん」と最初の試金石とする構えだ。

 当の森下も、指揮官の構想に力強く呼応した。「足の速い1番近本さんと2番中野さんを還せるような1本を打って、頼りになる後ろの先輩方につなげられる打撃が3番打者の理想。クリーンアップを任せてもらえれば、うれしいですし、期待に応えられるように頑張りたい」。そのためにも「大野投手は球界を代表する左投手なので、どれだけバットを振れるのか、変化球に対応できるのか経験したい」と一線級左腕攻略に闘志を燃やした。

 この日も筒井外野守備走塁コーチから走塁と外野特守の指導を受け、帰途に就いたのは一番最後。「外野争いはシ烈なので、なんとか食い込んでスタメンを獲れるように、もっと強度を上げていきたい」。背番号1が、夢の23年シーズンを演出する。(畑野 理之)

 ○…阪神が開幕戦の先発クリーンアップをドラフト1位選手で組んだのは、19年の糸井嘉男(03年日本ハム自由枠)、大山(16年阪神1位)、福留孝介(98年中日1位)の1例のみ。阪神ドラフト1位選手のみで組めば球団史上初となる。開幕戦に限らなければ、昨季のシーズン中に3番近本(18年1位)、4番佐藤輝(20年1位)、5番大山が53試合あった。

 〇…森下にとって、23日の練習試合の中日先発・小笠原は東海大相模(神奈川)の3学年先輩に当たる。中学3年時に、夏の甲子園で優勝した小笠原の勇姿をテレビ観戦し「自分もここでやるんだという気持ちでした」。まだ直接会ったことはないが、入団会見で対戦したい投手に名前を挙げていた存在との初対決が早くも実現に至る。「先輩後輩関係なく、打席に立って堂々とプレーできれば」。シーズンでも対戦する可能性があり、練習試合から先制パンチをお見舞いするつもりだ。

続きを表示

2023年2月22日のニュース