阪神・岡田監督 早大後輩・大竹耕獲得に納得顔「左で先発できるのがマッチした」

[ 2022年12月10日 05:00 ]

現役ドラフト

現役ドラフトで阪神がソフトバンクから獲得した大竹耕(撮影・岡田 丈靖)
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 出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるために導入された現役ドラフトが9日、非公開で初開催された。各球団は2人以上を対象選手として挙げ、各球団がリストの中から最低1人を指名。今回は2巡目は実施されず、12球団12選手の移籍が決まった。阪神はソフトバンク・大竹耕太郎投手(27)を獲得。早大の大先輩にあたる岡田彰布監督(65)も意中の選手を指名できたことを強調した。

 現役ドラフト元年。阪神の注目の第1号指名選手は大竹耕だった。伝統球団でブレークを狙う27歳左腕は、ソフトバンク球団を通じて心機一転を誓った。

 「大した実績がなかった僕の可能性を見いだしプロ野球選手にさせてくれたホークスには感謝してもしきれません。新天地でひと花咲かせようという気持ちになっています。阪神はホークスと同じようにファンが熱いチーム。伝統もあり、あの甲子園で投げられると思うと今から気が引き締まります」

 名門・早大出身ながら17年育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。そこからプロ1年目の18年7月29日に支配下契約を勝ち取り、同年は11試合の登板で3勝2敗を残すまで一気に成長した。近年は伸び悩み、今季は2試合の登板で0勝2敗。ただ、年齢も若く伸びしろも十分あり、新天地で再びはい上がる意気込みだ。

 心強いのが大学の大先輩・岡田監督の存在だ。現役ドラフトにオンライン参加した指揮官は直接の面識はないものの、リストの中で一番欲しかった選手だったことを明言した。

 「24人か。その中で“ああ、これやったら大竹欲しい”ってね。獲れるようだったらな。俺のとこに関しては(最上位の位置づけ)な。それは各チームによって違うやんか」

 剛腕ではなく、多彩な変化球を操る投球術が武器の左腕。同タイプの伊藤将はいるものの、左の先発投手でローテーション入りが確定しているのは他にいない。岡田監督も「投手は何人おってもいいし、まして左というのもあるし、先発ができるというのもある。その辺がマッチした」と納得顔だった。

 大竹耕は近日中に入団会見を開く予定。ソフトバンクからの移籍組ではスアレスを筆頭に、加治屋、渡辺雄らも存在感を示しており、タテジマでの飛躍に期待だ。(山添 晴治)

 ◇大竹 耕太郎(おおたけ・こうたろう)1995年(平7)6月29日生まれ、熊本県出身の27歳。済々黌では2年夏、3年春に甲子園出場。早大ではリーグ戦通算11勝。17年育成ドラフト4位でソフトバンク入り。18年7月30日に支配下登録され、8月1日西武戦で育成ドラフト出身選手として初めてプロ初登板初先発初勝利。通算35試合10勝9敗、防御率4.07。1メートル84、87キロ。左投げ左打ち。

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