広島・遠藤 球速アップで10勝&規定投球回クリアだ!! オフ肉体改造で増量90キロ台目指す

[ 2022年12月6日 05:00 ]

広島・遠藤
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 広島・遠藤淳志投手(23)が5日、肉体改造に取り組んでいることを明かした上で、2桁勝利と規定投球回到達を来季の目標に掲げた。直球の平均球速を上げるために、自己最高となる体重90キロ台を目指して増量中。新井監督から評価されている直球をさらに磨くことで、今季伸び悩んだ勝ち星を増やすことにつなげる構えだ。

 今年の遠藤はこれまでのオフと比べ、最もウエートトレーニングに時間を割いている。「ここまで重点的にしたことはない」と言う本格的な肉体改造。この日のマツダスタジアムでの自主練習でもトレーニング室に長時間こもった。体重はシーズン中の83キロから88キロまで増えており、今オフの間に90キロ台に乗せる算段。そこには直球へのこだわりがある。

 「球の質を変えたい。体重を上げて筋肉量が増えれば、球も速くなると考えた」

 求めているのは平均球速の向上だ。今季、投球全体の50・4%を占めた直球だが、平均球速は142キロにとどまった。ただ立ち上がりに限れば、シーズン終盤に146キロを計測する試合もあったと言う。「もしかしたらいけるかな…と思った」。そこで目標とする平均球速は、140キロ台後半に設定している。

 「爆発力、威力のある直球を投げたい。球の質で勝負するタイプだけど、プラス平均球速が上がれば、怖いものはないかなと思う」

 球速の数値こそ140キロ台前半でも、打者を差し込むほど直球には切れがある。新井監督からは、その長所を評価され「高めでもいいから、強い球を投げなさい。とにかく腕を振ってくれ」と助言を受けている。直球を磨けば、ストライクゾーンの四隅を突くことを心がけつつ、より大胆な勝負ができるようになると青写真を描く。

 「コースに決めるだけではなく、僕の勢いのある球で勝負していいのだな…と思えた。新井監督の言葉で、今のオフの取り組みができていると思います」

 今季は先発17試合で4勝。安定感を見せ続けながら、白星は伸び悩んだ。「来年は数字にもこだわりたい。まずは2桁勝利(が目標)。規定投球回をクリアできれば、おのずと白星も伸びてくる」。2桁勝利と規定投球回を達成できれば、いずれも自身初となる。高卒5年目の今季に飛躍し、来季は先発ローテーションを死守する立場。真価が問われるシーズンへ向け、最も自信のある直球を磨いて臨む。(河合 洋介)

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2022年12月6日のニュース