ヤクルト・来季43歳石川 「ブラボー」な活ヤクで200勝目指す 森保ジャパン快進撃に刺激

[ 2022年12月6日 05:30 ]

契約更改を終え会見したヤクルト・石川。色紙にしたためた「三連覇」へ向け「腕を振る」と誓った
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 ヤクルト・石川雅規投手(42)が5日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸9000万円でサインした。プロ22年目となる来季は1月で43歳となるベテラン左腕は、サッカーW杯で強豪国を倒して1次リーグを突破した日本代表の活躍に刺激。55歳にして現役を続ける元日本代表・三浦知良(JFL鈴鹿)の存在も励みとし、あと17勝に迫る悲願の200勝へ歩を進める。

 競技は違えど、どれだけ勇気をもらっているか分からない。現状維持の9000万円で契約を更改した石川はサッカーW杯で次々と強豪を撃破した森保ジャパンについて「マジ、ブラボーですね。凄い大変と言われているグループを勝ち上がって」と長友の決めぜりふを引用し敬意を表した。

 サッカー日本代表はドイツ、スペインの強豪を下し列島に歓喜をもたらしたが、左腕も今季は“ブラボー”な活躍でリーグ連覇に貢献した。史上3人目の新人イヤーから21年連続で白星を挙げるなど16試合に先発し6勝4敗、防御率4・50。投手陣の精神的支柱としてもチームを支えた。

 中日の福留やオリックスの能見が引退したことで来年1月に43歳となる左腕は球界最年長でプロ22年目を迎える。「同世代がやめていくのは本当にさみしい」と心境を明かし「そういう人たちの思いも背負ってるんだ、という気持ちで試合に臨みたい」と言う。今季は2年連続の日本一は逃して高津監督が涙を流しただけに「高津監督の(悔し)涙はもう見たくない。うれし涙に変えたい」と誓う。

 目標の200勝まで17勝。「一勝一勝、一歩ずつ」と見据える。サッカー界では元日本代表の三浦知良が55歳で現役を続けており「現役を長くされている先輩からは勇気をもらえます」と感謝する。

 色紙に「三連覇!!」としたためた石川は「やはり目指すところは開幕投手」と言った。来年3月31日に43歳2カ月で大役を務めれば98年の広島・大野豊の42歳7カ月を抜き史上最年長。飽くなき向上心が、身長1メートル67の大投手を支えている。(青森 正宣)

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2022年12月6日のニュース