大盤振る舞いに沸くウインターミーティング、オーナーたちがお金を使える5つの理由

[ 2022年12月6日 15:16 ]

バーランダー(AP)
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 2月に40歳になるジャスティン・バーランダー投手が現役最高額の年俸4333万ドルに並んだり、トレー・ターナー遊撃手が11年総額3億ドルの契約を結んだり、景気の良い契約が相次いで決まる。アーロン・ジャッジ外野手やカルロス・コレア遊撃手らもこれに続くのだろう。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者はこの状況を「払い過ぎ」、「開いた口が塞がらない」と表現しているが、同時にオーナーたちがお金を使える5つの要因について5日(日本時間6日)言及している。

 1つ目は、3月に新労使協定が締結されて初のオフシーズンであること。歴史的に見て、締結直後は今後数年は労使が揉めることがないため、オーナーたちは安心して自由にお金を使う傾向がある。2つ目は22年シーズンの収益は110億ドルに上り、コロナ前の19年の107億ドルを上回る新記録であること。3つ目はバクテックメディア(MLB傘下のデータテクノロジー事業)の残っていた15%をディズニーに9億ドルで売却することで、各チーム3000万ドルずつの割り当てがあること。4つ目は新労使協定により、ぜいたく税の基準額は21年の2億1000万ドルから23年は2億3300万ドルと大幅に上昇すること。22年に2億3000万ドルと既に上がっていたが、合意は3月だったから、たいていの球団にとって2000万ドルの急上昇がインパクトを持つのはこのオフからになった。5つ目はポストシーズンの新しいフォーマットで各リーグ6チームまで出られるようになり、22年は第6シードのフィリーズがワールドシリーズに進出した。より多くのチームがポストシーズンを目標に積極的になっている。

 大盤振る舞いで儲かるのはトッププレーヤーだけではない。タイガースは昨季13・1回しか投げていない左腕マシュー・ボイドに1年1000万ドルの契約を与え、レイズは昨季3勝5敗、防御率4・04のザック・エフリンに3年総額4000万ドルを与えた。果たしてこの状況で千賀滉大投手の契約はどれくらいの額になるのだろうか。

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2022年12月6日のニュース