新庄日本ハム 笑えない2度の珍プレーに泣く…近藤のお尻に打球直撃&フェンスの隙間で消えた逆転打

[ 2022年8月18日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2―8楽天 ( 2022年8月17日    札幌D )

<日・楽>3回、フェンスに挟まった今川の打球
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 日本ハムが2度の“珍プレー”で勝機を逃した。初回に近藤の適時打で1点を先制し、なおも1死一塁。野村の放った一、二塁間のゴロにスタートを切っていた一塁走者・近藤がよけきれず、臀部(でんぶ)に直撃した。よけていれば2死二塁の好機を望めたが、守備妨害で2死一塁から再開。不運なプレーから全てが始まった。

 1点を追う3回1死には松本剛が左膝骨折から復帰後初安打となる左前打で出塁。11年のドラフト同期入団の近藤が右前打で続いた。野村が三振に倒れ2死一、二塁となり、今川が「執念後輩(野村)のカバーをするのが執念先輩の役目」と左翼線への2点三塁打で逆転に成功した。

 だが、ここで審判団が集まる。ファウルゾーンを転がった打球がラバーフェンスと人工芝の間に挟まり、左翼・島内が処理にもたついていた。協議の結果はエンタイトル二塁打。近藤の逆転のホームインは取り消され、三塁に戻された。逆転打は幻となり、今川は「ちょっと執念が強すぎました」と悔やんだ。

 初の首位打者を狙う松本剛は2安打をマークした。しかし、度重なる不運な“珍プレー”による拙攻が響き2連敗。今季同カードの負け越しも決まった。新庄監督は「明日は楽しいゲームができるようにする」とだけコメントを残し、足早に帰路に就いた。(清藤 駿太)

 ▽公認野球規則5・05(a)の(6) フェアボールが、地面に触れた後、バウンドしてスタンドに入った場合、またはフェンス、スコアボード、灌木(かんぼく)およびフェンス上のつる草を抜けるか、その下をくぐるか、挟まって止まった場合には、打者、走者ともに2個の進塁権が与えられる。

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