阪神・矢野監督「一番、気持ちのある選手」原口5番に抜てきも実らず 07年以来1シーズン2度目8連敗

[ 2022年8月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2-4ヤクルト ( 2022年8月17日    神宮 )

<ヤ・神>ヤクルトに敗れ、3カード負け越しが決まった矢野監督撮影・平嶋 理子)
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 笛吹けど、踊らず。矢野監督は、佐藤輝を75試合ぶりに4番から外した前日からさらに打線を組み替え、ロドリゲスだった5番に原口を抜てき。「8番・二塁」には今季初スタメンの植田を起用したが、勝利にはつながらなかった。

 「一番、気持ちのある選手ではあるし、何か変えてくれるものがあるんじゃないかなという期待も、普段の練習から思わせてくれる選手。状態も良いし、行っていいんじゃないかというところで、行きました」

 今季先発は5月29日ロッテ戦の1試合だった原口に5番を任せた理由を、指揮官はそう説明した。0―3の6回には、その原口が先頭で左前打。一時1点差とする佐藤輝の左越え2ランを呼び込む働きを見せたものの、どうしても勝利という結果に結びつかない。

 開幕9連敗以来、今季2度目の8連敗で、ヤクルトとのゲーム差は12まで広がった。1シーズンに2度も8連敗したのは、07年以来15年ぶりの屈辱だ。3カード連続の負け越しで、コロナ禍が直撃した「夏の長期ロード」は4勝10敗とあまりにも厳しい現実を突きつけられている。

 「うーん…。頑張ります」

 次戦以降に向け、矢野監督は何とか言葉を絞り出した。奇跡の逆転優勝には3連勝が絶対条件と見られたヤクルト3連戦で、悪夢の連敗。それでも、試合はまだ続く。クライマックス・シリーズ(CS)もある。4年間の監督生活の集大成となる残り32試合。このままでは終われない。(山添 晴治)

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2022年8月18日のニュース