広島・秋山 マツダ1号&二塁打で日米通算1500安打 節目も視線は先へ「これで終わるわけではない」

[ 2022年8月8日 04:45 ]

セ・リーグ   広島5-7阪神 ( 2022年8月7日    マツダ )

<広・神>7回無死、日米通算1500安打を達成した秋山(撮影・平嶋 理子)
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 広島・秋山翔吾外野手(34)が7日の阪神戦で2安打を放ち、日米通算1500安打に到達した。3回の4号ソロは移籍後初となる本拠地での一発となり、7回の二塁打で節目に届いた。試合は最大3点優勢から逆転を許して白星にはつながらず、後半戦初のカード勝ち越しを逃した。

 どの方向にも強くはじき返せるからこそ、1500安打を積み上げられた。左へ右へ、外野の頭上を力強く越した長打2本。節目の一戦には秋山の魅力が詰まっていた。

 「2本ともに感触は良かった。積み上げて節目のところまで来たけど、これで終わるわけではない。あさっての1打席目から、また積み重ねていけるように準備したい」

 同点の3回先頭では、カウント1―1からガンケルの外角スライダーを強振。ライナー性のまま左翼席に呼び込む4号ソロとなり、移籍後本拠地11戦目での初本塁打となった。7回先頭では岩貞の高め直球を捉えて、右中間フェンスに直撃する二塁打。会沢から日米通算1500安打の記念パネルを手渡され、コイ党からは大きな拍手で祝福された。

 巧みな技術で安打を量産してきた秋山でも、苦手とした打順があった。広島に移籍後全試合で務める3番だ。西武最終年の19年に1番で打率・315を残した一方、3番では同・256と低調だった。「3番では打てない」との報道を目にし、「キツかった」と当時の悔しさはいまも忘れていないと言う。

 1番で好成績を残せた要因の一つは、「1番なら初球の直球を振りにいくかどうかで割り切れる」。移籍直後は不慣れな3番に「チャンスで回って(1打席目から)いろんな球を投げられる難しさはある」と少しの不安を抱いて臨んだ。ところが、ふたを開ければ、得点圏打率・524と驚異の勝負強さを発揮。西川の1軍復帰後も3番で固定され、得点源として西武時代の悔しさを晴らしている。

 「(1500安打は)日本にいれば、もっと早く到達してたであろうとは思うけど、米国でやりたいという思いがあった。遠回りだったわけではない」

 秋山が目標として公言する2000安打へ、残り500本となった。広島に入団した決め手の一つは、交渉の席でその大台について言及されたから。改めて目標への気持ちを強くする節目となった。 (河合 洋介)

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2022年8月8日のニュース