阪神・湯浅　球宴選出に感謝の1回零封!「いい姿を見せられるように」独立L出身での出場は猛虎初の快挙

セ・リーグ   阪神3―2広島 （ 2022年7月6日    甲子園 ）

＜神・広＞8回から登板する湯浅（撮影・成瀬　徹）
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　球宴初出場を後押ししてくれた虎党への御礼登板は、圧巻の投球だった。セットアッパーの阪神・湯浅は1点優勢の8回から登場。1回を無失点に抑え、直球は今季の自己最速となる155キロを計測した。

　「できることを精いっぱいやろうと思って、強い気持ちでバッターに向かっていった結果が抑えられた」

　威力ある直球で押した。先頭の上本に対し、全球直球勝負。4球目で右飛に打ち取ると、続く会沢は2球で追い込み最後は自己最速に、あと1キロに迫る155キロを真ん中高めに投げ込み空振り三振を奪った。最後は代打・宇草を二ゴロに仕留めて任務を遂行。「全体的に真っすぐもいい感じで投げられていた」と充実感を口にした。

　「去年初めて1軍に上がった時に打たれた打球は忘れられない」

　中継ぎ部門で初出場が決定した球宴ではオリックス・吉田正への雪辱を誓った。プロ初登板となった昨年6月3日の9回に対戦。150キロの直球を左中間へはじき返される2点二塁打を浴びた。今年の交流戦では対戦がなかっただけに力勝負の問いにも「はい！」と進化を遂げた直球で真っ向勝負を宣言した。

　独立リーグ出身の球宴出場は猛虎では初の快挙。「シーズンでもオールスターでもいい姿を見せられるように頑張ります」。背番号65は、チームとファンの思いを胸にきょうも腕を振る。（石崎　祥平）