広島・坂倉 先制8号2ランで20試合連続安打 球団では西川以来9人目、秋山と強力クリーンアップ形成へ

[ 2022年7月7日 04:45 ]

セ・リーグ   広島2―3阪神 ( 2022年7月6日    甲子園 )

<神・広>2回無死一塁、坂倉は先制の2点本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 広島は6日の阪神戦で2安打と打線が機能せず、1988年以来34年ぶりとなる阪神戦の開幕10連勝を逃した。そんな敗戦の中にあって、坂倉将吾捕手(24)が先制8号2ランを放って孤軍奮闘。球団では19年西川以来9人目、10度目の20試合連続安打をマークした。8日に昇格する見通しの秋山翔吾外野手(34)と強力な中軸を形成し、さらなる得点力向上が期待される。

 打線が西勇の制球力に苦戦しただけに、坂倉の凄みが際立った。2回無死一塁。カウント1―1から内角低めを狙った直球が、わずかに真ん中付近に浮いた。その失投を逃すことなく完璧にとらえ、強烈な先制2ランを右翼席に叩き込んだ。

 「会心ではなかったけど、良いスイングはできたと思う。試合の展開上、先制できたことはよかった」

 西勇には試合前時点で今季7打数無安打と苦手としてきた。「打てていないと思っていたけど、嫌な感じはなかった。何かを変えることなく、良いスイングをしようというのを継続してできている。その結果だと思う」。西勇からは打者22人で2安打。それほどに、さえていた相手よりも坂倉の状態の良さの方が一枚上だった。

 この一発で球団9人目、10度目の20試合連続安打となった。最後に無安打だった6月8日時点の打率は・288。約1カ月で同・318まで上昇させ、打率リーグ2位に浮上している。

 「(好調の要因は)元気良く試合に出られていること。数字と戦って良いことはない。数字にとらわれずに、良い打席内容が増えているので、続けていけるように頑張りたい」

 この日は坂倉の一発が唯一の得点だったものの、打開策はある。2軍調整中の秋山が6日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で2軍戦3試合目にして初のフル出場。5打数4安打と実戦勘も問題なく、順調な仕上がりを見せている。7日の2軍戦に出場して体調に問題がなければ、8日の中日戦(バンテリンドーム)から昇格する。

 1軍での打順は3番が最有力だ。好調の5番・坂倉に加え、4番・マクブルームも1日からの巨人3連戦で2本塁打を放つなど状態は上向いている。ここに秋山が加われば、より強力な中軸が完成するだけに、得点力向上への期待も高まる。

 4位・阪神には1ゲーム差に迫られ、佐々岡監督は「全員で戦わないといけない」と言葉に力をこめた。甲子園で意地を見せ、気持ち良く秋山を迎えたい。(河合 洋介)

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2022年7月7日のニュース