阪神の「ハマキラー」青柳 ノーヒッター・今永とのエース対決に闘志「投げ負けないように」

[ 2022年6月17日 05:15 ]

後半戦開幕に向け気合の表情を見せる阪神・青柳(撮影・北條 貴史)
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 「ハマキラー」の阪神・青柳が、DeNAのノーヒッター・今永と相対する。17日のリーグ戦再開の先陣を託された右腕は、虎のエースとして威厳を示す構えだ。

 「同期、同学年というのもありますけど、(今永は)DeNAのエースとして投げていますし、エース級と当たる時は、僕は投げ負けないようにと常に思っている」

 強い言葉に自覚が満ちる。15年ドラフト5位で阪神入りした自身に対し、相手は同年の同1位でDeNAに入団。1年目から先発ローテーションで活躍する姿を見てきた。だから「今永の方が実績もありますし、球界を代表するピッチャーと僕は思っている」と一目を置く部分もあるが、腰を引くことは一切ない。堂々たる猛虎のエースとして、直接対決のマウンドに向かう。

 投げ合いは通算2度目。前回は18年9月2日に対戦し、5回1/3を3失点で勝利投手となった。とはいえ7日の日本ハム戦でノーヒットノーランを達成し、波に乗る難敵。「1点勝負の試合になると思う。僕も最少失点でという気持ちは大きい」と気を引き締めた。

 好相性も味方に付ける。DeNA戦は21年4月10日から5連勝中で、通算12勝4敗と圧倒。加えて「6月」も得意だ。21年6月4日ソフトバンク戦から前回10日オリックス戦まで6連勝中で、通算11勝5敗を誇る。6月と言えばジメジメとした梅雨の時季…であるとともに“雨柳さん”の季節でもある。

 3戦3勝、防御率0・00で終えた交流戦を挟み、現在、防御率、勝利、勝率のリーグ3冠。だからこそ一層、慎重な姿勢を貫く。

 「相性が良いとかもチームが点を取って勝たせてもらっている試合が多いので。(DeNA打線は)注意しないといけないことも多いので気合を入れて頑張りたい」。6月反攻を支える「打」の立役者が大山なら、「投」の原動力は青柳に他ならない。上だけを向いてチームを引っ張る。(長谷川 凡記)

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2022年6月17日のニュース