3安打の阪神・近本「京セラなのでああいうヒットがある」ライト前が二塁打に 交流戦絶好調打率・359

[ 2022年6月11日 05:30 ]

交流戦   阪神6-1オリックス ( 2022年6月10日    京セラD )

<オ・神>6回2死満塁、好走塁をみせた中野を指さす近本(撮影・平嶋 理子)
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 試合を動かしたのはグングン調子を上げている阪神・近本だ。初回2死から右中間二塁打で出塁し、大山の右翼線二塁打で先制のホームイン。3安打に加え、5回には敵失で塁に出るなど、バットで、足で暴れ回った。

 「1、2、3番でどんだけ出塁して、どれだけ走るかというのが、4、5番、その後につながってくると思う。いい状態の大山(の前)にいかに走者をためた状況つくるかだと思う」

 圧巻は3回の第2打席だ。二塁後方に高々と上がった飛球で全力疾走し、一気に二塁を陥れる右前二塁打。打球が高く弾む人工芝の特性も頭に入っていた。「京セラなのでああいうヒットがあるから、守備でも走塁でもそういうのは頭に入れておこうとチームで話していたので」と、さも当然といった表情だ。5回2死二塁からの敵失も、その俊足に焦った三塁手・宗の悪送球を誘ったもの。6回2死満塁では遊撃への適時内野安打でダメ押しの6点目を生んだ。

 今季21度目の複数安打。交流戦は16試合で打率・359と好調だ。73安打もリーグトップを快走。得意の固め打ちには「意識はしてないんですけど。どんな時も打ちたいというのはある。1本出たら、そりゃ2本目でしょう」と笑うが、3番打者としても頼もしい。

 矢野監督も「どっちかと言うと毎年スロースターター的なところがあるから。本人が研究熱心というか、いろいろ自分で考えてやっている選手なんで。そういうのが結果として出ている」と賛辞。昨季の「最多安打男」のエンジンが、いよいよ暖まってきた。(山添 晴治)

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2022年6月11日のニュース