巨人・戸郷がリーグトップ7勝目 「制球力」と「満塁機」に成長の跡

[ 2022年6月10日 21:32 ]

交流戦   巨人4―1楽天 ( 2022年6月10日    楽天生命パーク )

<楽・巨>1失点完投勝利の戸郷(中央)はウイニングボールを受け取る(撮影・沢田 明徳)
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 4年目でプロ初完投勝利を挙げた巨人・戸郷。2年連続で9勝止まりだった昨年からの成長は制球力にある。

 昨年は1試合あたりの与四球は3・44個だったが、今年は2・78個に減っている。1イニングあたりの球数は17球→16・28球に減っている。132球の力投でリーグトップの7勝目を挙げた右腕は「桑田さんと取り組んでいるコントロールというのが、しっかり出せているからだと思います」とキャンプからの取り組みの成果を実感している様子だった。

 初回に浅村に一発を浴びたが、2回以降は無失点。3回1死満塁のでは島内、銀次を抑えた。昨年は満塁機で19打数8安打、被打率・421だったが、今年は5打数1安打。「(立ち上がりは)バタバタしてしまってどうなるかなと思いましたけど何とか修正できた」と振り返った。

 1歳年下の山瀬とは1軍で初バッテリーを組んだ。「首を振る場面もあんまりなかった。あれだけの配球をしてくれたので、山瀬のおかげ」と後輩を立てた。原監督は「スライダーが良かった。山瀬も何か引き出したのではないかなっていう感じがしますね。新鮮で非常に良かった」と若いバッテリーを称えた。

 「去年は悔しい思いをしている。2桁は意識せずに、一試合一試合、ゲームをつくっていけたら」と戸郷。昨年よりも速い11試合目で7勝目を手にしても、謙虚だった。(川島 毅洋)

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2022年6月10日のニュース