阪神・佐藤輝 今季3度目の聖地初戦弾頼む 「こっちも負けないように」大野雄迎え撃つ

[ 2022年4月26日 05:30 ]

大野雄キラーの阪神・佐藤輝 
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 借金15からの逆襲へ、阪神・佐藤輝が頼みの綱だ。26日から3位・中日を甲子園に迎えて3連戦。特に初戦で、活躍を予感させる2つの好データがある。

 1つ目は「大野雄キラー」として存在感を見せていること。予告先発の球界を代表する左腕から、12日のバンテリンドームでソロを放った。通算でも8打数4安打2本塁打と好相性。今回は、より警戒されることを承知で、「向こうも新しくいろいろ考えてくると思う。こっちも負けないようにがんばります」と迎え撃つ構えだ。

 2つ目は、今季の甲子園のカード初戦でバットが振れていることだ。ここまでの3カードのうち、5日のDeNA戦と15日の巨人戦の初戦で一発を放ち、ともに勝利に導いた。

 ここまでチームトップの打率・297を打ち、24日のヤクルト戦では強烈な2ランを放った。同戦で左足を痛めた大山の状態次第では、11試合ぶりに4番に戻る可能性がある。26日は悪天候が予想されるものの、「大野雄キラー&聖地初戦に強い」という二重の吉兆を追い風にして白星を呼べば、甲子園での今季勝敗は4勝4敗1分けで勝率5割になる。

 リーグ1位タイの6本塁打、同トップの10本の二塁打を放ち、昨年6月以来の月間MVPも視野に入る。

 2年目の進化を続ける大砲には長打が期待される一方で、広いマンモスで、好投手ぞろいの中日となれば、接戦を覚悟しなければならない。24日の今季最多16安打11得点をいったん横に置くように、矢野監督は「1本のヒットでどれだけ先の塁に行けるかとか、アウトになっても一個進めるとか、そういうしぶとさが大事になる」とテーマを掲げた。

 今季の1点差負けは既に10試合。大技と小技を織り交ぜた攻撃で得点を重ねれば、浮上の兆しが見えてくる。(倉世古 洋平)

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