阪神・梅野、逆襲への決意!「まだ何も終わっていない」青柳ら自慢の投手陣とともに、1勝ずつはい上がる

[ 2022年4月26日 05:30 ]

逆襲への意気込みを語った阪神・梅野
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 阪神の梅野隆太郎捕手(30)が25日、本紙コラム「梅ちゃん隆儀」で逆襲への決意を明かした。開幕9連敗を喫するなどチームの難局に苦しい心情も吐露。それでも、気持ちを切り替えて目の前の1勝を全力でモノにしていく意気込みを示した。コロナ感染で出遅れた青柳をアシストし2戦2勝。快投を続ける右腕への思いも口にした。

 いつも応援ありがとうございます。開幕から経験したことがないぐらい勝てない日々が続きました。正直、苦しいですし、流れもなかなかつかめない。個人的にもうまくいかないことも多くて、つらかった部分はゼロではありません。ただ、仮に大敗しても、次の日は0―0からまた新しい試合が始まります。先発投手も毎日変わりますし、また違う展開の試合になる。キャッチャーとしてのリセットと同じで、自分としては毎日のルーティンも変えることなく、球場に行って自分のやるべきことをやる…と心がけてきました。

 そのリセットはどうやってするのか…。自分の場合はゲームが終わった夜はしっかりと考えて、寝て起きれば次の試合にシフトします。投手とも反省をするならその日のうちに話しておきたいし、その方が切り替えやすいなと感じています。3月からチームの苦境を打開できない展開が続いてきた中で、良い意味でその雰囲気を感じさせなかったのが、ヤギ(青柳)でした。

 初登板だった甲子園の巨人戦はマスク越しにすごく生き生きして見えてましたし、ベンチでの仲間への声かけも積極的にやってくれました。周りに左右されず芯を持っていますし、ガラッと空気を変えられるプレーヤーなんだと改めて感じました。あれだけ目標にしていた開幕投手を断念することになったヤギからは“ギリギリでこんなことになってすいません。また調整して戻れるように頑張ります”とLINEをもらいました。その1戦目でバッテリーで勝てたことはうれしいですし、2戦目のヤクルト戦では完封と、本当にエースらしい投球でした。

 投手陣ではスアレスの抜けた穴は大きいです。今年からは延長12回制になって、リリーフは1つでも多くのアウト、1イニングでも長く伸ばして…という意識でリードする展開も多くなっています。1軍経験の浅い投手も多いですし、やられることもありますが、後輩たちは必死に頑張っているし自分も応えてあげたい。この経験が後々の強みになるはずです。セットアッパーの湯浅も何とかリードして9回のザキ(岩崎)につなげられるように捕手としてもサポートしたい。絶対にゼロで帰ってくるということに縛られるんじゃなくいかにザキにバトンをつなげるか、そんな話を湯浅と直接しています。

 今年は入場の制限も無くなって甲子園で3万人、4万人と多くのファンの方々の前でプレーできている喜びを感じます。やっぱり、4万人は全然違いますね。打てなかったら悔しさは倍増になりますが…。この2年間はテレビ画面でプレースタイルを伝えることしかできなかったので、スタンドから手を振ってくれたら合図をしたり、球場に来たからこそ良い思いをしてもらえるように。もちろん、一番は勝利を届けることです。全員がとにかく同じ方向を向いて一勝一勝と積み重ねていきます。まだ何も終わっていません。やるのは自分たち、という意識で戦います。(阪神タイガース捕手)

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