亜大エース青山、無傷の6連勝 あすにも3季ぶりの「戦国東都」制覇

[ 2022年4月26日 18:56 ]

東都大学野球1部・第4週第1日   亜大2―1日大 ( 2022年4月26日    神宮 )

<日大・亜大>8回、日大・花崎(左)に力投する亜大・青山(撮影・木村 揚輔)
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 勝ち点3で首位の亜大はエース青山美夏人(みなと)投手(4年)が1失点完投で無傷の6連勝をマークし、日大に競り勝った。

 青山がギアを一段上げた。9回2死、代打・篠田を空振り三振に仕留めた109球目はこの日最速の146キロ。「体力的には余裕がありました。前半は真っすぐで押すのではなく、変化球でゴロを打たせてテンポよく投げられたので…」。序盤は140キロ前半にセーブし制球重視で切り抜け、味方の失策も絡み1点を失った8回は2死二、三塁で4番・中尾勇にオール直球勝負。4球目の144キロで二ゴロに片付けると、最終回は余力を振り絞った。今春は無傷のまま7戦6勝、防御率も1・36でリーグ2位につける。

 課題のスタミナ不足を補うため、冬に投げ込み量を増やし体力強化に努めた。「走るだけじゃ体力は付かない。投げる体力を付けようと、3日投げて1日休む練習法に変えました」。3年までは2日連投するとばてていたが、200球投げても球威はそれほど落ちなくなった。成長著しい右腕に生田勉監督も「これだけ大きい体で、なかったのは体力だけ。それが自分で練習して体力を付けると、結果がついてくるから自信も付けてきた。あれこれ言うことはありません」と目を細めた。

 開幕前は青山が痛打されてオープン戦で連敗を喫し、1・2部入れ替え戦すら覚悟していたチームが頂点へ大きく前進。あす27日にチームが勝ち、青学大が国学院大に敗れれば3季ぶり27度目の1部リーグ優勝が決まる。「目の前の試合を勝つだけです」。エースに成長した青山が力を込めた。

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2022年4月26日のニュース